安藤嘉助商店の企業研究

今回ご紹介するのは、創業130年の隠れた優良企業、安藤嘉助商店。

この記事を読んでいる方の中には、安藤嘉助商店への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、安藤嘉助商店の経営理念や同じ住宅業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある住宅会社の中で、なぜ安藤嘉助商店なのか？」という質問への対策を考えましょう。

安藤嘉助商店について深く知るために、まずは安藤嘉助商店の経営理念を確認しましょう。そこから安藤嘉助商店が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

安藤嘉助商店の経営理念は、以下の通り。
『一、安心と活力　私たちは、「住宅の再生・修繕・新築」を通して、お客様の生活に安心と生きる活力をもたらすことを第一の使命とし、一期一会の精神でこれを全うします。
一、永続する企業　私たちは、明治十六年の創業精神、「誠実な商い」を日々実践し、いつの時代も地域社会に必要とされる企業であり続けます。
一、幸福の追求　私たちは、健全な取引先と共に使命を全うし、お客様の幸福感を享受することで人格を磨き、自らも「幸福な家庭」を育みます。』（安藤嘉助商店 代表挨拶ページ「経営理念」より引用）

ここからわかるポイントは、130年にわたり地域に根ざし、安心と信頼をモットーに、拡大・成長よりも永続を大切に考えた住まい作りへの思いです。
そのため、安藤嘉助商店は求める人物像として「理念をもって動ける人」「住宅、ライフスタイル提案に興味がある人」「ひとつの会社、ひとつの仕事に永く取組む意思のある人」というキーワードを掲げています。中でも、「ひとつの会社、ひとつの仕事に永く取組む意思のある人」を重視しており、永続的に力を合わせていける仲間を求めています。

ですから、企業理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・安藤嘉助商店の理念への共感
・住宅やライフスタイル提案を行う仕事に対する、あなたの思い
・何かひとつのことにこだわって、長年続けていること


次に、住宅業界における安藤嘉助商店と競合会社とを比較してみましょう。
今回は、同じく岡山県の住宅メーカー、エス・バイ・エル・カバヤと比較してみたいと思います。はじめに、両社の事業構造を見ていきましょう。

安藤嘉助商店は、創業から130年の歴史を持つ老舗企業です。倉敷・浅口・笠岡エリアに密着し、地元における絶大なる認知度と信頼を得ており、リフォームから新築、不動産紹介まで、すべて自社内で提案する体制を強みとしています。現在、年間3,018件という施工実績を持ちますが、創業から変わらず大切にしていることは、全ての業務にて「誠実な商い」を続けること。「蛇口が壊れた」や「息子夫婦と住む家を増築したい」など要望の大小に関わず、顧客のニーズにしっかり答えることに忠実な姿勢を持ち続けています。
対して、エス・バイ・エル・カバヤは、岡山のカバヤ食品と、ハウスメーカーのエス・バイ・エルが資本出資した地域密着型の企業です。自社オリジナル「カバヤホーム」を基軸に、自由設計でオリジナルな住まい作りを提供しています。強みは、地域に根付いた強固な経営基盤。これを武器に、高品質の木造注文住宅から不動産、分譲地開発、増改築・リフォームといった幅広い事業を展開しています。
続いて、財務状況を見ていきましょう。
安藤嘉助商店の平成26年7月の売上高は約12億円、対するエス・バイ・エル・カバヤの平成26年12月期売上高は142億円となっており、エス・バイ・エル・カバヤは安藤嘉助商店の10倍以上の規模を誇ります。また、従業員数も安藤嘉助商店の52名に対し、エス・バイ・エル・カバヤは約250名。安藤嘉助商店は規模こそ小さいものの、少数精鋭の住宅メーカーとして社員の頑張りが実感しやすい企業と言えるでしょう。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年の住宅業界の業界規模は、8兆9,721億円（対象企業24社合計）。景気後退や震災を乗り越え、住宅着工戸数も年年増加し回復傾向にあります。
昨今の住宅業界では、耐震・耐火住宅、バリアフリー、太陽光発電による省エネといった、高付加価値のある次世代型の住まい開発が注目されています。
中でも大手メーカーが力を入れているのは、IT技術を活かして最適な制御がなされた「スマートハウス」。今後の業界には、加速する人口減少や少子高齢化を踏まえ、より多様化するニーズへいかに対応するかが求められています。

ここまで安藤嘉助商店についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選