ネットプロテクションズの企業研究

今回ご紹介するのは、「NP 後払い」サービスを提供する、EC 向け後払い決済サービス市場のパイオニアで有名な、ネットプロテクションズ。

この記事を読んでいる方の中には、ネットプロテクションズへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ネットプロテクションズの経営理念や同じインターネット業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるインターネット会社の中で、なぜネットプロテクションズなのか？」という質問への対策を考えましょう。

ネットプロテクションズについて深く知るために、まずはネットプロテクションズの経営理念を確認しましょう。そこからネットプロテクションズが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ネットプロテクションズの企業理念は、以下の通り。
『事業においても組織風土においても「つぎのアタリマエをつくる」
2000年の創業より「eコマースに新しい標準を」を掲げ、日本初の決済ソリューション「NP後払い」を提供してきました。
今後は独自の風土を大切にしながらプラットフォーム事業をとおして、決済にとどまらない幅広いドメインで「つぎのアタリマエをつくる」ことを追求していきます。 』
（ネットプロテクションズ 理念・ビジョンページより引用）

さらに、ネットプロテクションズがこだわるのは、「風土を大切にして想いをのせた事業を創りたい」という想い。この考え方にフォーカスしたのが以下の7つのビジョンです。
「７つのVision
1.歪みがない事業・関係性をつくる
2.すべてのステークホルダーと真摯に向き合う
3.みんなで会社をつくる
4.志を尊重する
5.わくわく感を大切にする
6.違いこそを組織の力に変える
7.厳しく求め、支え合う」

ここからわかるポイントは、独自の風土の上で、その色合いを、その情熱を、その価値観を事業に乗せて「つぎのアタリマエ」を作ろうという志です。
その実現のために、ネットプロダクションズでは、「誠実に向き合う」「力を合わせる」「本質を考える」「最高にこだわる」「自分を磨く」といった5つの価値観に共感できる人を求めています。

ですから、企業理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
・ネットプロテクションズを通して作りたい、「つぎのアタリマエ」
・周囲の力を引き出し、高め合い、より大きな成果を生み出した経験
・既成概念にとらわれず、物事の本質を追求することで、新たな発見をもたらした経験
・最高の結果にこだわり、自分を高めるために続けていること

次に、インターネット業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、クレジットカードの決済代行を手がけるGMOイプシロンと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

はじめに事業構造を見ていきましょう。
ネットプロテクションズは、導入実績23,000店、累計ユーザー数7,000万人の実績を誇る後払い決済サービス「NP後払い」を提供。この「NP後払い」は、コンビニ支払い・郵便振替・銀行振込による未回収リスクが無い後払いでの決済を代行する仕組みで、導入実績No.1の通信販売向け後払いサービスとなっています。
一方、法人向けには、企業間取引向け後払い決済サービス「FREX B2B後払い決済」を提供しており、こちらも高い支持を得ています。
今後の事業展開としては、サービスとオペレーションのさらなる強化を通じた収益拡大を目指すとともに、会員決済や決済BPOなど周辺分野への進出や、海外市場への展開など、早期の株式公開を視野に入れた取り組みを行っていくようです。

対するGMOイプシロンは、GMOインターネットグループのGMOペイメントゲートウェイの連結子会社。GMOペイメントゲートウェイとともに、同グループにおいて、インターネット上でのクレジットカードなどの決済代行サービス事業を行っています。
同社は、ネットビジネスに不可欠な「決済と配送サービス」をリーズナブルに提供するとともに、オンラインショップ運営支援を「売上向上委員会」で提供。平成28年9月末現在の契約社数は30,010社となっています。

続いて財務状況を見ていきましょう。
ネットプロテクションズの売上高は不明です。しかしながら、平成28年8月にアドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンド（AP ファンド）が ネットプロテクションズへの投資を実行したことにより、同社の事業基盤が高く評価されていることが伺えます。
投資が行われた背景には、ネットプロテクションズのEC 向け「NP 後払い」サービスが、15,000 社を超える加盟店に導入されていること、法人向け「FREX B2B 後払い決済」も700 社以上に導入されている結果、14 期連続で売上高の2桁成長を達成していることが挙げられています。
さらに、過去3決算期の収益（売上高）に基づく成長率にフォーカスしたランキング「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast 50」の受賞から見てもわかるように、平成28年度は41.12％の成長性を誇っています。受賞回数は4回を数えます。
対するGMOイプシロンの売上高は18億6,576万円となっています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ネットプロテクションズがビジネスを展開する非対面商取引市場は、スマートフォンの普及や物流の改革などの後押しもあり、物販のBtoB市場が成長を続けていることに加え、物販以外のサービスにおいてもEC化が進行するなどEC市場は領域を拡大しつつあります。
一方でクレジットカード業界も、クレジットカードによるショッピングが好調。インターネットショッピングをはじめ、公共料金・税金の支払いなど、生活に密着した決済への活用が浸透し、今後もさらなる拡大が期待されています。

ここまでネットプロテクションズについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきまし�