ライフネット生命保険株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
ライフネット生命保険株式会社を就職活動の観点から企業研究
戦後初となる独立系生命保険会社として誕生した少数精鋭の会社で、インターネットで生命保険を売るというビジネスモデルの先駆け的存在。競合他社ができないことを徹底的にやり抜き、ライバルの追随を許さない独自のポジションを確立していることが強みなことで有名な生命保険業界のライフネット生命保険株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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国内生命保険市場は約40兆円。加入チャネルは多様化の傾向が続く見込み
国内生命保険市場は2015年度以降、減少傾向にあるものの、いまだ世界第3位の規模を誇る巨大な市場となっています。日本の世帯加入率は約90%。1世帯あたり年間で約38.2万円の保険料を払い込んでいると言われています。
■国内生命保険料の推移
出典: ライフネット生命保険
現在、生命保険業界を取り巻く時代環境は大きく変わり、消費者は保険会社のセールスに接触する機会が減少する一方で、インターネット等を活用した情報収集・比較・購買のスタイルが一般に普及しています。
また、1996年の保険業法全面改正以降、販売チャネル、商品、保険料決定等の規制緩和が進展し、2006年には付加保険料が弾力化され、インターネット活用による低価格の生命保険の販売が可能となりました。
それを機に、日本でインターネットを通じた生命保険商品の販売が始まり、 保有契約件数1億5千万件強を誇る国内市場で、オンライン生保は保有契約を拡大しつつあります。このように生命保険への加入チャネルは近年多様化が進み、今後もその傾向が続くと見られています。
■生命保険加入契約の加入チャネル推移
出典: ライフネット生命保険
マネのできない戦略で独自のポジションを確立した、ネット生保の草分け
今回は生命保険業界のなかでも、インターネット専業の保険会社というポジションを築いて成功した、ライフネット生命を紹介していきます。
同社は「若い世代の保険料を半分にして、子育て世代が安心して赤ちゃんを産み育てられる世の中にしたい」という想いで、2008年に開業。2019年1月には、保有契約件数が30万件となるまでに成長しています。
このような飛躍の背景にはどんな秘策があったのでしょうか。従来、生命保険会社といえば営業職員による販売活動が中心でした。なぜ営業職員なのかというと、複雑な保険という商品には対人での説明が必要だったからです。しかし、そのような常識をくつがえしたライフネット生命の戦略は以下の通り。
・営業職員を雇わずに、そのぶん商品の価格を下げた
・保険の特約を廃止し、不明瞭な保険の料金設定に対する消費者の不安を取り除いた
・手数料を公開した
このように、保険に対するネガティブな要素を取り除くことで、消費者からの信頼を勝ち取ったうえ、実際に営業職員を持たないことで商品の価格を下げることが可能となったため、他社よりもお得なイメージを醸成することができたのです。
さらに、この戦略が優れているのは、競合他社が真似しにくいということです。営業職員を解雇するのは難しく、特約は収入源であるためなくすと利益が減り、手数料を公開すると営業コストの高さが消費者に知られてしまいます。他の生命保険会社ができないことを同社は徹底的にやり抜き、ライバルの追随を許さない独自のポジションを確立しました。
オンライン生保市場を牽引するリーディングカンパニーを目指して
戦後初の独立系生命保険会社として開業して以来、先進的な取組みを続けてたライフネット生命は、今後も着実な成長を続けるために新たな経営方針を策定しました。
まず骨子となる経営理念は、「正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供することで、お客さま一人ひとりの生き方を応援する」。そして「オンライン生保市場の拡大を力強く牽引するリーディングカンパニー」という姿を目指していきます。それを実現させる事業戦略は以下の通り。
1.「インターネット直販」、「KDDI(提携専属代理店)」、「対面代理店」を柱に
2. 全てのチャネルにおいて、独自の顧客価値を継続的に創出
3. 将来への投資や研究開発の努力
なかでも今後注目したいのは3つのチャネルを活用した新契約業績のさらなる成長でしょう。1992年以降に生まれたデジタルネイティブの世代が生命保険の加入するタイミングとなる2031年までの期間が、ネット生保の急成長期だと予想されています。
KDDIと資本・業務提携契約を締結し、きたる未来に向けてデジタルの力を活かした保険提供を強化していく舞台も整い、ライフネット生命にとっても業界にとっても、かつてない時代が幕を開けようとしているのです。今後も、同社の動向に注目が集まりそうです。
ライフネット生命の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
生命保険業界のライフネット生命保険株式会社は、戦後初となる独立系生命保険会社として誕生した少数精鋭の会社で、インターネットで生命
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