テレビ東京ホールディングスの企業研究

今回ご紹介するのは、「平均年収ランキング」（ユーレット調べ）第13位に輝いた、テレビ東京ホールディングス。
平均年収は、1286万円。独自路線を貫くその姿勢に注目が集まる企業です。
※ランキングは、Ullet（ユーレット）「平均年収ランキング」。

この記事を読んでいる方の中には、テレビ東京ホールディングスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。
(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る
他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、テレビ東京ホールディングスの経営理念や同じテレビ・放送業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるテレビ・放送会社の中で、なぜテレビ東京ホールディングスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

テレビ東京ホールディングスについて深く知るために、まずはテレビ東京ホールディングスの経営理念を確認しましょう。そこからテレビ東京ホールディングスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

テレビ東京ホールディングスのめざすところは、以下の通り。
『私たちは、コンテンツ制作力を核とした最良・最強のメディア集合体になることを目指します。私たちは、放送の公共的使命を自覚し、責任あるメディアとして文化の創造に貢献することを目指します。』（テレビ東京ホールディングス 私たちのめざすところより引用）

ここからわかるポイントは、特色あるメディア作りや独自性あふれるコンテンツの開発を通して、文化の創造に貢献しようという志です。そのため、「映像・放送」を核としたメディアグループを共に創造していく人材を求めています。

ですから、上記に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
・テレビ東京ホールディングスの理念への共感
・既存の概念にとらわれず、独自性を貫いて、何かを成し遂げた経験
・独創的な発想や、特色のあるアイデアで、新たな領域を切り拓いた経験
・「映像・放送」を主軸としたメディアグループを創造する上で活かせる、あなたの経験や個性


次に、テレビ・放送業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、テレビ東京ホールディングスと売上高が近く、独創性のある事業を展開するスカパーJSATホールディングスと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、財務状況を見ていきましょう。
平成24年から25年度のスカパーJSATホールディングスの売上高は1716億円で、業界シェアは7％で第6位となります。
対して、テレビ東京ホールディングスの売上高は1206億円で、業界シェアは4.9％となり、業界第7位となっています。

続いて事業内容を見ていきましょう。
両社ともに、持ち株会社です。
テレビ東京ホールディングスは、日本経済新聞社系であり、テレビ東京、BSジャパン、テレビ東京コミュニケーションズの3社の司令塔としての役割を果たしています。全国６局でＴＸＮネットワークを形成し、コンテンツでは、特にアニメ番組に定評があります。その他、経済を中心とした報道番組、健全なエンターテインメント、といった他局とは異なる特色のある番組作りを軸に、独自性の強いコンテンツの開発を強化しています。
対して、スカパーJSATホールディングスは、伊藤忠とフジ・メディア・ホールディングス等の出資によって設立された、アジア最大の衛星事業と、日本国内では唯一となる有料多チャンネル事業を提供する企業です。スカパーJSATグループを統括しており、CS放送スカパー・有線放送・通信衛星事業などを展開しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年のテレビ・放送業界の市場規模は、およそ2兆4690億円となっています。
近年のテレビ・放送業界は、景気の低迷や震災の影響も重なり、減少傾向にありましたが、平成24年以降、景気回復にともない、企業の広告出稿が増加したことによって、好転しています。

しかしながら、スマートフォンの普及により、テレビに次ぐ第二のメディアとして成長したインターネットの脅威は今後も加速すると考えられており、従来のスタイルのままでの成長は厳しいと予測されています。そうした状況のもと、テレビ・放送業界各社は、従来型の広告収入に依存したスタイルから脱却を図る、新たなビジネスモデルの構築を強化しています。

ここまで株式会社テレビ東京ホールディングスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を