シンプレクスの企業研究

今回ご紹介するのは、「平均年収ランキング」（ユーレット調べ）第14位に輝いた、旧シンプレクス・ホールディングス。
平均年収は、1283万円となっています。平成26年1月に、株式会社SCKホールディングス、株式会社シンプレクス・ホールディングス、株式会社シンプレクス・コンサルティングが事業再編により合併し、シンプレクス株式会社に社名（商号）を変更しています。
※ランキングは、Ullet（ユーレット）「平均年収ランキング」。

この記事を読んでいる方の中には、シンプレクスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。
(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る
他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、シンプレクスの経営理念や同じ経営コンサルティング業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある経営コンサルティング会社の中で、なぜシンプレクスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

シンプレクスについて深く知るために、まずはシンプレクスの経営理念を確認しましょう。
そこからシンプレクスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

シンプレクススの経営理念は、以下の通り。
『Hello world, Hello innovation イノベーションを世界へ』（シンプレクス　経営理念ページより引用）

ここからわかるポイントは、経営面、事業面、技術面など、様々な側面でイノベーションを成し遂げることで、グローバルトップとして活躍しようという志です。そのため、「論理的思考能力と思考の柔軟性を兼ね備えた地頭の良さ」「バランス感覚」「泥臭くハードワークするガッツさ」を持った人材を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・ シンプレクスを通して世界に提供したい、イノベーションについて
・ シンプレクスがグローバルトップとなるために活かせる、あなたの個性や経験
・ 困難な課題に対してソリューションを見出し、新たな領域を開拓した経験
・ 「地頭の良さ」「バランス感覚」「ガッツさ」が発揮できた経験


次に、経営コンサルティング業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、アクセンチュアと比較してみたいと思います。シンプレクスの経営陣はアクセンチュアの出身者です。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、財務状況を見ていきましょう。
アクセンチュアの最新業績は、グローバルの情報しかありませんので、明確に比較はできません。平成26年度のアクセンュアのグローバル売上高は、300億USドル。対して、旧シンプレクス・ホールディングスの平成26年度の売上高は、16,620百万円となっています。従業員数は、シンプレクスの641人に対して、アクセンチュアの日本法人は、およそ5400人。アクセンチュアの規模の大きさが際立ちますが、シンプレクスにとっては、成長の伸びしろがあると考えられます。

続いて事業内容を見ていきましょう。
シンプレクスは、イノベーションをキーワードに、銀行、証券などの金融機関の業務において、金融商品のディーリング・リスク管理をはじめとする、戦略的なIT投資によって収益向上を図る領域に特化したビジネスを展開しています。そのため、外資系金融会社の出身者が多く在籍しています。
対して、アクセンチュアは、経営コンサルティング、テクノロジー･サービス、アウトソーシング･ サービスを提供する世界最大規模の経営コンサルティングファームとして、総合的なコンサルティング・サービスを提供しています。国内のみならず、アクセンチュアの世界のネットーワークによるサポートを強みとしています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年の証券業界の業界規模は、およそ3782億円となっています。
景気動向の影響を受けやすい、経営コンサルティング業界。景気の低迷によって、企業の経費削減が進み、厳しい状況が続いていましたが、平成24年以降は、回復傾向にあります。特に、企業にとってはリスクの高いグローバル展開が活発化しており、コンサルティング案件の需要が急増しています。

こうした状況において、いかに日本企業に合った戦略を、プロフェッショナルな視点で提供できるのかが、キーワードとなっています。日本の経営コンサルティング業界は、海外と比較すると、未だ規模は小さいため、攻めの開拓や信頼関係の構築の強化が求められますが、社会の複雑化によって企業が抱える課題は増加しており、成長余地があると考えられています。

ここまでシンプレクスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。