SOMPOホールディングス（旧損保ジャパン日本興亜ホールディングス）の企業研究

今回ご紹介するのは、平成22年、損害保険ジャパンと日本興亜損害保険の統合により発足したSOMPOホールディングス（旧、損保ジャパン日本興亜ホールディングス）。

この記事を読んでいる方の中には、SOMPOホールディングスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る
他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、SOMPOホールディングスの経営理念や同じ保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある保険会社の中で、なぜSOMPOホールディングスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

SOMPOホールディングスについて深く知るために、まずはSOMPOホールディングスの経営理念を確認しましょう。そこからSOMPOホールディングスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

SOMPOホールディングスのグループ経営理念は、以下の通り。
SOMPOホールディングスグループは、お客さまの視点ですべての価値判断を行い、保険を基盤としてさらに幅広い事業活動を通じ、お客さまの安心・安全・健康に資する最高品質のサービスをご提供し、社会に貢献します。
（SOMPOホールディングス「グループ経営理念」より引用）

ここからわかるポイントは、顧客視点にたった安心・安全・健康に資する最高品質の商品・サービスを提供することで、「お客さま評価日本一」を実現し、真のサービス産業として世界で伍していこうという志です。
そのため、SOMPOホールディングスでは、「顧客の声に真摯に耳を傾け、行動する姿勢」「自ら考え、学び、常に高い目標に向かうチャレンジ精神」「スピードとシンプルさ」「誠実さと高い倫理観」を大切にしています。

ですから、グループ経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点だと思われます。
・SOMPOホールディングスの経営理念への共感
・「お客さま評価日本一」を実現するために活かせる、あなたの経験や個性
・周囲の人のことを真摯に考え、主体的に行動し、何かを成し遂げた経験
・既存の状況に満足せず、常に高い目標を持ってチャレンジした経験


次に、保険業界におけるSOMPOホールディングスと競合会社とを比較してみましょう。
今回は、SOMPOホールディングスと同じく2010年（平成22年）4月に発足したMS&ADインシュアランスグループホールディングスと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、財務状況を見ていきましょう。
平成28年3月期のSOMPOホールディングス（損保ジャパン日本興亜ホールディングス）の連結業績績は、経常収益が3,256,186百万円（前年比0.8％減）、経常利益が216,853百万円（前年比4.1％増）となっています。収益の減少はあったものの経常費用も減少しており、純利益は前年度より1,053億円増加しています。
対するMS&ADインシュアランスグループホールディングスの経常収益は、5,013,038百万円（前年比6.9％増）、経常利益は291,578百万円（前年比1.6％増）となっており、純利益は前年度より452億円増加しています。

続いて事業内容を見ていきましょう。両社とも持株会社です。
SOMPOホールディングスは、主力の国内損害保険事業に加え、国内生命保険事業、介護・ヘルスケア事業、海外保険事業等を展開しています。中核事業会社である損保ジャパン日本興亜は700％を超える高い支払余力を持っており、格付けは”A＋”（スタンダード＆プアーズ、平成28年6月2日現在）。収入保険料では国内最大を誇り、グループの強固な財務基盤と高い信頼力・健全性を強みとしています。
対するMS&ADインシュアランスグループホールディングスは、主力の国内損害保険事業に加え、国内生命保険、海外、金融サービス、リスク関連サービス各事業を展開しています。強みは、これら5事業によるバランスのとれた収益性と業界随一の販売ネットワーク。中核の三井住友海上の格付けは、損保ジャパン日本興亜と同様”A＋”（平成28年12月15日現在）となっています。



また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の損害保険業界の業界規模は、8兆4,719億円（国内8社売上高合計）です。過去には世界的金融危機により低迷した業界も平成22年からは増加傾向となり、平成24年にはリーマンショック前の水準まで業績を回復。しかしながら、近年の若年層による「クルマ離れ」は思いのほか深刻であり、加えて高齢者ドライバーによる損害率の増加も業績に大きく影響しています。今後は、国内市場の縮小を背景とする大型再編が加速する見込みであり、主力の自動車・火災分野の強化が求められています。

ここまでSOMPOホールディングスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょ�