三井海洋開発の企業研究

今回ご紹介するのは、海洋石油およびガス開発で世界トップクラスを誇る三井海洋開発です。

この記事を読んでいる方の中には、三井海洋開発への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、三井海洋開発の経営理念や、同じプラントエンジニアリング業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるプラントエンジニアリング会社の中で、なぜ三井海洋開発なのか？」という質問への対策を考えましょう。

三井海洋開発について深く知るために、まずは三井海洋開発の経営理念を確認しましょう。そこから三井海洋開発が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

三井海洋開発の経営理念は、以下の通り。
『・FPSO、FSO、TLP及びセミサブの分野で、世界的に信頼される企業を目指します。
・FPSO、FSO、TLP及びセミサブの建造・販売、リース、オペレーション等の営業形態の多様化により、事業ポートフォリオの最適化を図り、当社グループの安定的発展を推進します。
・事業領域を拡大し、石油開発会社に対してトータルソリューションを提供します。
・上記の企業活動を通じ、石油・ガス開発の担い手として広く社会に貢献します。』
（三井海洋開発　経営理念「経営目標」より引用）
ここから分かるポイントは、 FPSO、FSO及びTLPと呼ばれる浮体式の海洋石油・ガス生産設備の設計・建造・据付・リース及びオペレーションサービスを通じて、21世紀の資源エネルギーを支えるグローバル企業として、幅広く社会に貢献していこうという志です。
そのため、三井海洋開発が求めているのは、「モノづくりを愛し、オーナーシップを持つ人」。具体的には、「モノづくり精神」「主体性」「当事者意識」「リーダーシップ」といったキーワードを掲げています。社員の中には、「小さい頃から機械や乗り物を作るのが好きだった」「大きな構造物を見るとワクワクする」という人が多く活躍しているようです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点だと思われます。
・三井海洋開発の経営目標への共感
・モノづくりへの情熱
・自ら課題を見出し、主体的に行動し、何かを成し遂げた経験
・リーダーシップを発揮して、チームを牽引した経験

次に、プラントエンジニアリング業界における三井海洋開発と競合会社とを比較してみましょう。
今回は、日揮、千代田化工建設とともに「プラントエンジニアリング御三家」と称される、東洋エンジニアリングと比較していきます。 まず、財務状況を見ていきましょう。 三井海洋開発の平成27年12月期連結業績は、売上高が295,596百万円（前年比21.9％減）、営業利益が5,075百万円（前年比40.8％減）となっています。平成23年度から2年間にわたり増収増益を継続していましたが、平成26年度は海外子会社における損益が影響し減収減益を記録しています。 対して東洋エンジニアリングの平成28年3月期連結業績は、売上高が299,813百万円（前年比3.7％減）、営業利益が11,087百万円となっており、前年度には252億円という大幅な損益を記録しています。
続いて事業内容を見ていきましょう。
三井海洋開発は、「浮体式海洋石油・ガス生産設備」の設計から建造、リース、運転オペレーション、保守点検までのトータルサービスを中核に展開し、近年、石油・ガス開発が陸上から海洋へ移行する中、推進1,500メートルを超える深海油田の開発にも着手しています。強みは、日本の優れた造船技術と海洋工事の豊富な経験。世界的に数少ないFPSO／FSO及びTLPに特化した国内唯一の企業であり、世界第2位の実績と高い信頼性を誇ります。 対する東洋エンジニアリングは、グローバルなプラント建設を手がけており、資源開発、石油精製、電力、水処理、インフラ、医薬など多岐に渡る分野を展開しています。技術力はもちろん、プロジェクトを統合管理するマネジメント力や、制度の高い技術情報を総合したエンジニアリング力にも強みを持ち、手掛ける多くの分野にて世界的に高い評価を得ています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年のプラント業界の業界規模は、2兆1,450億円（国内13社売上高合計）となっており、平成23年以降は増加傾向にあります。これまでの業界は、平成20年の原油・資源価格下落および金融危機により需要が減少し、業界全体が低迷していました。しかしながらその後、世界的な液化天然ガスプラント等のエネルギー関連需要が拡大し、これを受け米国のシェールガス開発も旺盛になります。近年では、アジア市場をはじめとする新興国の経済成長に伴うインフラ建設需要の拡大や、環境に配慮した自然エネルギーへの投資の高まりが追い風となっています。

��こまで三井海洋開発についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 【�