技術・研究職（施工管理）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、技術・研究職（施工管理）です。

技術・研究職（施工管理）の志望率は、10年前は全職種の中で一番低かったのですが、少しずつ志望率が上がってきている様子が見受けられます。14年度の4.0％に対し、15年度は4.5％と、僅かではありますが人気が出てきています。文系と理系で比較すると、理系の学生、中でも特に男子の志望率が高い職種です。15年度の理系男子の志望率は、12.7％となっています。文系の男子の志望率は、14年度は志望率が0.1％だったのに対し、15年度は0.7％と志望率がやや増えています。文系の学生にも徐々にですが人気が出てきているようです。

この記事では、技術・研究職の中でも特に「施工管理」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、技術・研究職（施工管理）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  土木、建設、住宅関連の仕事です。施工計画をもとに、現場で工事の進行度合いを管理していく職業です。いわゆる現場監督で、その業務は工事の内容や規模によってやや異なります。
  
  住宅の施工管理であれば、大工や塗装、電気設備等の職人を手配して指示を与え、工事が計画通りに進むように管理します。また、大きな建築物や土木作業の施工管理では、下請け企業であるサブコンや、設備工事の会社に対して指示を行います。
  
  建築や土木の知識が必要となりますが、学生時代の専攻は必須ではありません。頻繁に打ち合わせや指示を行うために、コミュニケーション能力や協調性、リーダーシップを持つ人に向いているでしょう。
• 【活躍できる主な業界】
  ・住宅・住設機器
  ・建設・設備・道路
  ・エネルギー

技術・研究職（施工管理）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 大きなプロジェクトに関わることができる
  高層ビルなど大規模な建築や、ダム、トンネルなど大規模な土木の工事では、何百人もの技術者が自分の指示に従って動いているのを目の当たりにすることができます。また、それらの建築物などが後世まで長く残るので、その点でもやりがいを感じることができるでしょう。出来上がった時の達成感は格別です。
• たくさんの人の役に立つことができる
  出来上がった住宅やビル、ダムやトンネルが多くの人の生活を豊かにします。今までなかったトンネルができることで、交通の便が飛躍的に向上するなど、多くの人の役に立てているという実感とやりがいを感じることができるでしょう。
• 知識や資格を活かせる
  学生時代に建築学や土木工学について学んでいることは必須ではありませんが、施工図の作成を行う等の業務があるため、知識が必要な仕事です。仕事に就いた後に、国家資格である建築施工管理技士などの資格を取ることで、実力を上げていきます。資格が施工管理担当者の水準を示すとも言えます。

技術・研究職（施工管理）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 知識、資格 入社時には資格は必須ではありませんが、通常�