営業職（個人向けルート営業）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、営業職（個人向けルート営業）です。

『2015年卒マイナビ大学生就職意識調査』によると、営業職は志望職種の中でトップの人気職種です。その志望率は文理男女総合で23.3％と非常に高く、ここ10年ほどは１位を維持。次いで人気の総務・経理・人事などの管理部門（15.5％）をはるかに上回る結果となっています。営業職の中には幅広い分野があることから魅力も多く、今後も学生から高い人気を得続けることが予想される職業です。

この記事では、営業職の中でも特に「個人向けルート営業」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、営業職（個人向けルート営業）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  既に取引のある顧客を対象に、定期的な訪問、取引内容の現状維持、新規商品の提案、フォロー全般などを行う仕事です。
  顧客との信頼関係を築くことが最も重要な役割となり、信頼を得る事で既存契約の更新や新規契約の獲得、他者への紹介などにも期待が持てるようになります。また、顧客ごとのニーズを把握し、常に最適のサービスを用意しておくことも必用です。基本的には外回り勤務、訪問予定のないときは社内での電話フォロー等にあたります。
  得意先が対象であるため、親しみやすく気配りの行き届く人に向いていますが、いざというときの押しの強さが求められることもあるでしょう。
• 【活躍できる主な業界】
  ・商社
  ・エネルギー
  ・旅行・ホテル
  ・銀行
  ・生保・損保
  ・証券

営業職（個人向けルート営業）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 顧客との信頼関係の構築
  顧客から信頼を得るということは、自身の人間性や能力が認められることにつながります。信頼関係があれば、顧客は安心して既存契約を更新、新規契約においても「あなただから」という付加価値によって成立するケースもあるでしょう。新規契約獲得となればインセンティブを得ることも可能です。営業職における顧客との信頼関係は、絶対的にやりがいのある要素となり得ます。
• 顧客のニーズを満たす満足感
  顧客のニーズを満たすことは、自身の満足度を高めることになります。相手が求めているものを「言われる前に差し出す」こと、またそれがマッチした時の喜びは、更なる向上心にもつながります。顧客に興味を持ち知れば知るほど、質の高いニーズを満たせるようになります。
• コミュニケーション能力の向上
  個人向けルート営業では様々な顧客と接する機会があるため、必然的にコミュニケーション能力が高まります。すると自身の人間性にも深みが増し、会話の引き出しも増え、より魅力的な営業ができるようになります。このことは一企業に留まらず、将来的にも仕事、私生活において有利な能力が身に付くことになります。
• 社内での評価
  ルート営業が身に付くようになると、社内での評価にも好影響が期待できます。これは主に人間性。個性的な同僚や上司、新人など様々な人間性と協調できるようになることから、顧客のみならず社内での信頼関係の向上にもつながります。すると自身の昇進や昇給にも好影響が与えられ、長く働きやすい環境を得ることになるでしょう。

営業職（個人向けルート営業）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 細やかな気配り 「気が利く人」＝「優秀な営業」とみ�