専門・スペシャリスト（業務コンサルタント）業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介する職種は、専門・スペシャリスト職（業務コンサルタント）です。

専門・スペシャリスト職は、『2015年卒マイナビ大学生就職意識調査』では「その他」に分類されている職種です。「その他」の具体的な内訳は明記されていませんが、15年卒業学生の全体の9.9%が志望しています。男子学生では、文系で7.5%、理系で5.7%という志望率ですが、女子学生ではやや高くなり、文系で14.1%、理系で14.7％となっています。

この記事では、専門・スペシャリスト職の中でも特に「業務コンサルタント」に着目し、以下の3つの角度から職種理解を深めていきます。

• 業務内容、活躍できる業界
• やりがい
• 求められるスキル

この項目では、専門・スペシャリスト職（業務コンサルタント）の業務内容や、活躍できる主な業界を解説していきます。

• 【業務内容】
  業務コンサルタントの顧客は、企業です。顧客の企業が行っている業務のプロセスにどんな課題があるのかを分析して、改善策や解決策を提案する仕事です。
  
  まず、顧客の企業からヒアリングを行うなどして、業務内容や経営の現状を把握します。それを元に、その企業が抱えている問題点やその原因などを分析します。コストの削減や業務プロセスの効率化、売上の向上など、顧客の要望に合わせて改善策や解決策を提案します。
  
  情報収集力や分析力がある人、豊富な専門知識がある人、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力に自信のある人が向いている仕事です。プレッシャーに強く、成果主義の人にも向いているでしょう。
• 【活躍できる主な業界】
  ・コンサルティング

専門・スペシャリスト職（業務コンサルタント）で働く人々が感じているやりがいには、次のようなものがあります。

• 経営に関わることができる
  企業の業務のプロセスに関わるということは、その企業の経営上の問題に関わることでもあります。顧客である企業を深く理解し、顧客の視点に立って改善策を考えると同時に、第三者としての客観的な視点からアドバイスをしていくことになります。こうした様々な視点から1つの企業の経営の問題に向き合う仕事は、他の職種では経験できないものであり、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
• 様々な企業と仕事ができる
  企業の経営方針や業務のプロセスは、企業によって様々に異なるものです。他の職種では自分が勤務する企業の方針しか経験することができないのが一般的ですが、この職種では、様々な企業を担当することで、その多様な形態を学ぶことができます。また、様々な企業で学んだノウハウを生かして新たな仕事を請け負うことで、自身のスキルを高めていくことができるでしょう。
• 自分の力量で勝負できる
  顧客の現状を深く理解し、顧客と深い信頼関係を築くことはもちろん、情報の収集や分析など、コンサルタント自身の能力によるところの大きい仕事です。経験と実績を積めば、コンサルタントとして独立するという選択肢も出てくるでしょう。責任は重く、プレッシャーも大きいでしょうが、自分自身の能力を最大限に生かして高い目標を目指すという、大きなやりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。

専門・スペシャリスト職（業務コンサルタント）として働く上では、次のようなスキルが求められます。 情報収集能力と分析力 顧客の企業の�