理系大学院生が就活に成功するためのポイント
はじめに
これは、平成25年に文部科学省が実施した「学校基本調査」において、大学(学部)卒業者・修士課程修了者・博士課程修了者の卒業後の状況をまとめたものです。
正規就職者となる割合は学部卒業者が約67%であるのに対し、修士課程修了者が約70%とやや高く、博士課程修了者は約50%とかなり低くなっています。
特に理系の学生について言えば、約70?80%の学生が大学院に進学しますが、その多くが修士課程修了後に就職するようです。
それにもかかわらず、理系大学院生の就活に関する情報は十分であるとは言えません。
多くの学生が、研究に追われて就活への時間をあまり割くことなく、「自分はメーカーなどの研究開発職に就くものだ」と考えて視野を狭めているのです。
実際のところ、理系大学院生の就活の実態はどのようなものなのでしょうか?
そして、理系大学院生が就活に成功するためにすべきこととは一体何でしょうか?
こうした問いに答えるべく、今回は理系大学院生の就職活動を追っていきたいと思います。
「理系大学院生」の就活事情
理系大学院生といえば、「四六時中研究室に閉じこもって実験を行っている」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
もちろん専攻や研究室によって違いはありますが、確かに多くの理系大学院生の生活は、イメージ通り研究に拘束されやすくなります。
中には、学生が就活を行うことに対して否定的な考えを持つ教授もいるようです。
こうした理由から、理系大学院生が研究に取り組みながら就職活動に時間を割くのは、非常に難しい場合が多いのです。
特に企業との面接が始まる3月から5月にかけては、学会や論文の中間報告と重なります。
それゆえほとんどの学生は、自己分析や業界研究・企業研究を十分に行わないまま、研究開発職に絞って就活を行います。
学校推薦を利用して内定をもらうことが出来ることもありますが、その場合も研究開発職が対象であることがほとんどのようです。
「研究開発職」だけが全てではない、「文系就職」という選択肢
ですが注意して欲しいのは、「研究開発職」だけが全てではないということ。
就活にあまり時間をかけられないがゆえに、安易に選択肢を絞るのは非常に危険です。
「文系就職」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、理系の学生がコンサル・金融・商社・マスコミなど、研究開発職以外の職に就くことを表します。
例えば三菱商事における理系出身者の採用実績は、2011年度は165人中43人、2012年度が171人中42人、2013年度が175人中39人と、理系の採用も積極的に行っているようです(三菱商事採用情報ページより)。
理系の学生が「文系就職」を行うことのメリットは、理系の強みである「論理的思考力」をビジネスに生かして即戦力となりうること。
つまり、「研究開発職」だけがこれまでの経験を生かせる職業であるとは限らないのです。
ですから、時間がないからといって初めから視野を狭めてしまうのはもったいない。
学部生のみならず、理系大学院生にとっても、業界研究や企業研究は非常に重要なプロセスであることが分かると思います。
理系大学院生が就活に成功するためには
ここまで、理系大学院生の就活事情と文系就職という選択肢についてお話してきました。 多くの理系大学院生が研究に時間を拘束され、安易に「
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