Jトラストの企業研究

今回ご紹介するのは、「3期連続増益ランキング」トップ200（東洋経済しらべ）で第20位に輝いた、Jトラストです。

この記事を読んでいる方の中には、Jトラストへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、Jトラストの経営理念や同じ消費者金融業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある消費者金融会社の中で、なぜJトラストなのか？」という質問への対策を考えましょう。


Jトラストについて深く知るために、まずはJトラストの経営理念を確認しましょう。そこからJトラストが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

Jトラストの企業理念は、以下の通り。
『お客様のため、株主様のため、私たち自身のため、いかなるときも迅速に、誠実にチャレンジし続け、皆様とともに世界の未来を創造します。』
（Jトラスト　企業理念・行動理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、お客様第一の行動を実行し、現状に満足することなく「創意工夫・改善」を図り、「高い倫理観」を持って、新たなサービスや価値観を創造することで、経済発展に貢献していこうという志です。また、Jトラストの社名に込められているのは、「Justice（公正）」「Teamwork（組織力）」「Revolution（革新性）」「Unique（独自性）」「Safety（安心）」「Thankful （感謝）」 という6つの意味です。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• Jトラストで、社会に成し遂げたいこと
• 現状に満足することなく、新たな領域にチャレンジした経験
• 自ら課題を見出し、創意工夫・改善した経験
• チームワークを発揮し、何かを成し遂げた経験

次に、消費者金融業界におけるJトラストと競合会社と比較してみましょう。
今回は、アプラスフィナンシャルと比較してみましょう。

平成26年度のJトラストの売上高は619億円。業界シェアは9.4％で第5位となります。対して、アプラスフィナンシャルの売上高は630億円。業界シェアは9.6％で第4位となり、両社は売上高規模が似ています。しかしながら、3期の売上高による成長性を見てみると、相違点がわかります。Jトラストは24508百万円（平成24年3月期）、55683百万円（平成25年3月期）、61296百万円（平成26年3月期）と拡大を続けていますが、アプラスフィナンシャルは横ばい成長となっています。ちなみに、業界トップとなるのは、アコム。売上高は、2022億円で、30.7％のシェアを誇ります。

続いて、事業内容を見ていきましょう。
Jトラストは、事業者金融業としてスタート。企業買収によってクレジットカード、個人向け消費者金融など、多角的に経営することで成長を遂げています。さらに、韓国で15支店展開する金融機関「親愛貯蓄銀行」を傘下に保有し、国内のみならずアジアの経済発展に寄与しており、こうした戦略が功を奏しています。対して、アプラスフィナンシャルは、クレジットカード・信販の準大手として活躍しています。新生銀行系列の企業であり、同銀行のリテール事業を支えています。ローンビジネスを主軸に展開し、コンビニ集金代行や家賃など決済事業を強化しています。新生銀行という強固な基盤があると言えますが、新生銀行の戦略に左右される点が懸念されます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年の消費者金融業界の業界規模は、6586億円となっています。平成22年に施工された改正賃金業法によって、与信の厳格化が義務づけられ、消費者金融業界にとっては厳しい状況となりました。さらに、経済状況の悪化や、顧客の過払い利息返済請求も重なり低迷を続けていましたが、平成25年以降は、景気回復とともに下げ止まり感が見られます。しかしながら先行き不透明な状況は今後も続くと考えられ、業界再編が加速しています。特にメガバンクが消費者金融会社を傘下に保有する状況が加速しています。

ここまでJトラストについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 しか�