あらた監査法人の企業研究

今回ご紹介するのは、ワークバランスがとりやすいことで有名なあらた監査法人。

この記事を読んでいる方の中には、あらた監査法人への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、あらた監査法人の経営理念や同じ監査業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある監査会社の中で、なぜあらた監査法人なのか？」という質問への対策を考えましょう。


あらた監査法人について深く知るために、まずはあらた監査法人の経営理念を確認しましょう。そこからあらた監査法人が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

あらた監査法人の企業理念は、以下の通り。
『監査法人に求められる独立性を維持しながら、厳正かつ公正な高品質の監査を実施することを通じて、クライアントの永続的な発展に寄与する』
（あらた監査法人ホームページより引用）

ここから分かるポイントは、監査法人に必要不可欠な独立性を維持しながら、厳正かつ高品質の監査の提供を行いクライアントの発展を願うという点。
つまり、厳正かつ公正な高品質の監査を実施するための深い知識と共に、独立性を維持できる強い意志を持ち、クライアントの立場に立って仕事のできる人材を求めているのです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 独立性を維持できる確固たる意志
• 新しい知識をどんどん取り入れ、高品質の監査を実施するための努力
• 厳正かつ公正さ
• クライアントと信頼関係を築き、クライアントの立場に立って考える力

次に、監査業界におけるあらた監査法人と競合会社と比較してみましょう。
あらた監査法人の競合といえば、監査法人トーマツはが挙げられます。
あらた監査法人と監査法人トーマツははどのように違うのでしょうか。

あらた監査法人の月平均残業が47時間なのに対し、監査法人トーマツは52時間です。また、有給休暇消化率があらた監査法人の71.5％に対して監査法人トーマツは58％です。激務だと言われている監査業界で、あらた監査法人は比較的働きやすい会社なのではないでしょうか。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
あらた監査法人を含むビッグ4と言われる監査法人では、2014年に20代で実務未経験の会計士試験合格者を中心に、30代後半くらいまでの監査実務経験を有する公認会計士が積極採用されました。2014年9月までに、20代の未経験者層の会計士採用はある程度落ち着きを見せているので、今後は実務経験を有する公認会計士採用が中心になっていくでしょう。一方、金融部門や公会計部門では、英語力の高いUSCPAや、行政関連での実務経験者のような特殊な人材については今後も積極的な採用が行われると考えられます。

ここまであらた監査法人についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。