ヤマハの企業研究

今回ご紹介するのは、ピアノや音楽教室で有名なヤマハ株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、ヤマハ株式会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ヤマハ株式会社の経営理念や同じ製造業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある製造会社の中で、なぜヤマハ株式会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


ヤマハ株式会社について深く知るために、まずはヤマハ株式会社の経営理念を確認しましょう。そこからヤマハ株式会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ヤマハ株式会社の企業理念は、以下の通り。
『私たちは、音・音楽を原点に培った技術と感性で、新たな感動と豊かな文化を世界の人々とともに創りつづけます』
（ヤマハ株式会社「経営理念）より引用）
ここから分かるポイントは、「誇り」「感動」「創造」の3点。
創業時より継承してきた技術に誇りを持ち、さらに新たなものを創造する意欲が求められます。音や音楽に関わるモノ作りは、世界中の感動や豊かな文化をも創ることができます。そこに意義を感じ共に成長できる人材を、ヤマハ株式会社は求めています。

ですから、経営理念や求める人材像に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• これまで、どのような事を積極的にやり遂げた経験があるか
• 問題や困難が生じた時、どのように対処してきたか
• チャレンジ精神・誠実さ・粘り強さ

次に、製造業界におけるヤマハ株式会社と競合会社と比較してみましょう。
ヤマハ株式会社の競合といえば、株式会社 河合楽器製作所が挙げられます。
ヤマハ株式会社と株式会社 河合楽器製作所はどのように違うのでしょうか。

ヤマハ株式会社の強みは、何といっても楽器事業です。売上構成比74.3％（2013年3月期）というように、企業のメインは楽器事業。特にピアノの生産量においては世界シェアでトップを誇っており、品質やブランド価値も他社を大きく引き離しています。その反面、品質重視のあまり価格競争では他社に負ける傾向があり、楽器以外の事業では売上を伸ばせない弱点があります。　
一方、競合となる株式会社 河合楽器製作所は、ヤマハ株式会社と同じく楽器事業がメインとなり、ピアノではヤマハに次いで世界2位のシェアを持ちます。売上高・営業利益ともにヤマハとは差が開いてはいるものの、ヤマハ以外に競合する企業がないことが強みの一つ。楽譜や音楽書、音楽教室でも有名です。近年、あらためてピアノの製造・販売に力を入れ始めています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
ピアノ販売事業に関していえば長期的に低迷しています。また、少子化の影響を考慮しても今後ピアノをメインに黒字を出すのは厳しい状況。ですが近年、東日本大震災時には買い替えによる需要が一時的に高まり、ピアノが改めて注目される機会が増えています。さらに、その他の事業や新たな事業に対して積極的な取組みも行われつつあります。もちろん、ヤマハ株式会社のようにピアノで世界的に「一流」の名を勝ち取った企業であれば、そのブランド力による安定性は今後も十分に望めるでしょう。

ここまでヤマハ株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。