旭化成ホームズの企業研究

今回ご紹介するのは、一戸建て住宅のブランド名旭化成ヘーベルハウスで有名な旭化成ホームズです。

この記事を読んでいる方の中には、旭化成ホームズへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、旭化成ホームズの経営理念や同じ住宅業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある住宅会社の中で、なぜ旭化成ホームズなのか？」という質問への対策を考えましょう。


旭化成ホームズについて深く知るために、まずは旭化成ホームズの経営理念を確認しましょう。そこから旭化成ホームズが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

旭化成ホームズの企業理念は、以下の通り。
『昨日まで世界になかったものを。』
（『グループ理念 | 企業方針 | 旭化成株式会社』より引用）

ここから分かるポイントは、旭化成ホームズは世界に存在するさまざまな問題を見つめることを通してそれらの問題を解決することで、世界の人びとの命と暮らしに貢献するという点。
具体的には、安全で快適な住まいのあり方を追求し続けてきた旭化成ホームズは、今後も耐震・耐火・耐久性に優れた住まいの提供をめざし、限られた敷地を最大限に有効活用し、豊かな空間を創りあげていきたいということです。そして、人びとの命と暮らしを守る生活の基盤である住宅建設を通じて、一層社会に貢献をするという姿勢を表しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 誠実であること。
• 熱意があること。
• 魅力があること。
• 人間力があること。

　 次に、住宅業界における旭化成ホームズと競合会社と比較してみましょう。
旭化成ホームズの競合といえば、積水ハウスが挙げられます。
旭化成ホームズと積水ハウスはどのように違うのでしょうか。

旭化成ホームズの売上高は5,344億円、積水ハウスは16,138億円です。しかし積水ハウスの営業利益は862億円で旭化成ホームズの営業利益は630億円です。旭化成ホームズの営業利益率は11.8％、積水ハウスの営業利益率は5.3％で、旭化成ホームズの半分以下となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
住宅業界に暗い影を落としているのは、2015年問題です。2015年問題とは、団塊世代の人びとが2015年までに65歳以上になることで社会保障の負担と給付のバランスが崩れ始めることを指しています。その結果、生産人口が減少し現役世代の負担が重くなり、おまけに2015年10月には消費税率がさらに引き上げられます。これにより、「不動産における2015年問題」、つまり所帯数の減少によって住宅の需要が減り、不動産価値の下落を招くという問題が指摘されているのです。しかし、最新の調査では所帯数のピークが2015年から2019年に伸びたと言われています。ただ、いずれにしても将来の所帯数の減少、そして家族構成の変化などに合わせた商品企画の必要性が増大し、創意工夫ができる会社かどうかで住宅会社の今後の明暗が分かれると言っても過言ではないでしょう。

ここまで旭化成ホームズについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。