ファーストリテイリングの企業研究

今回ご紹介するのは、ユニクロで有名な株式会社ファーストリテイリング。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社ファーストリテイリングへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社ファーストリテイリングの経営理念や同じアパレル業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるアパレル会社の中で、なぜ株式会社ファーストリテイリングなのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社ファーストリテイリングについて深く知るために、まずは株式会社ファーストリテイリングの経営理念を確認しましょう。そこから株式会社ファーストリテイリングが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社ファーストリテイリングの企業理念は、以下の通り。
『■本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します■独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指します』
（FAST RETAILING WAY（FRグループ企業理念）より引用）

ここから分かるポイントは、「価値」「創造」「挑戦」「成長」の4点。
「本当に良い服」とは「新しい価値を持つ服」であり、それを創造する困難に挑戦し続けることで、お客様の喜びや幸せ、満足を得ることができる。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というステートメントのもと、個を尊重しつつ会社と共に成長を目指すことができる人材を、株式会社ファーストリテイリングは求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 自己実現と企業成長との関係について
• 販売するにあたり最も重要なことについて
• もの（アパレル全般）に対する価値観について
• 人に喜んでもらうために必要なことについて

次に、アパレル業界における株式会社ファーストリテイリングと競合会社と比較してみましょう。
株式会社ファーストリテイリングの競合といえば、株式会社しまむらが挙げられます。
株式会社ファーストリテイリングと株式会社しまむらはどのように違うのでしょうか。

株式会社ファーストリテイリングの売上高は、1,382,907百万円（平成26年8月期）。アパレル業界売上高ランキングで堂々の1位（平成25-26年）に輝いています。主な子会社にはジーユーやセオリーなどがありますが、中でも中核を担っているのが、国内およそ1,200店舗に加え世界展開も行っているユニクロです。ファーストリテイリングとしてはユニクロへの強い依存度が弱みにつながる懸念があるものの、ユニクロが実現している「高品質・大量安定調達・ローコスト」といった企画力・生産力は最大の強みとなっています。
対して株式会社しまむらの売上高は、501,898百万円（平成26年2月20日現在）。ファーストリテイリングには大きく離されていますが、売上高ランキングでは２位につけています。グループの中核は「ファッションセンターしまむら」であり、全国店舗数はおよそ1,300。質やデザインにおいては売上を維持する上で不安があるものの、独自の流通システムによるコスト削減や、メーカーからの全数買取による「売り切る」販売方法が最大の強みとなっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年におけるアパレル業界の売上高は、業界規模で4兆7,867億円、営業利益は3,475億円となっています。平成20年あたりから続いた不況による減少も22年以降は増加傾向に転じ、直近5年間の伸び率は4.0%増。中でもファストファッションを展開する企業は好調であり、業界をリードするファーストリテイリングとしまむらは、店舗数の拡大や海外進出にも力を注いでいます。百貨店離れといった課題も徐々に克服されつつありますが、今後も安定して売上を伸ばすには、各企業が独自性のある事業展開を行う必要があります。

ここまで株式会社ファーストリテイリングについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行って�