かんぽ生命保険の企業研究

今回ご紹介するのは、加入の際に医師による審査を必要としない、職業による加入制限がないことで有名なかんぽ生命保険です。

この記事を読んでいる方の中には、かんぽ生命保険への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、かんぽ生命保険の経営理念や同じ生命保険業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある生命保険会社の中で、なぜかんぽ生命保険なのか？」という質問への対策を考えましょう。


かんぽ生命保険について深く知るために、まずはかんぽ生命保険の経営理念を確認しましょう。そこからかんぽ生命保険が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

かんぽ生命保険の企業理念は、以下の通り。
『お客様とともに未来を見つめて『最も身近で、最も信頼される保険会社』を目指します。』
（『経営理念｜株式会社簡保生命保険』より引用）

ここから分かるポイントは、お客様とのふれあいを大切にし、分かりやすく利用しやすい商品とサービスを提供してお客様から安心いただけるように正確な情報の提供を行うという点。
つまり、株主の附託に応え、継続的な企業価値の向上を目指し、適切なリスク管理により健全な経営を実現し、株主、投資家と密接なコミュニケーションを図るということです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• コンプライアンスを最重要視
• 健康づくりに積極的に貢献
• かんぽ生命保険が誇る商品・サービスを広めたいという志
• 日本郵政グループの一員としてブランド価値の向上を目指す

次に、生命保険業界におけるかんぽ生命保険と競合会社と比較してみましょう。
かんぽ生命保険の競合といえば、第一生命保険が挙げられます。
かんぽ生命保険と第一生命生命保険はどのように違うのでしょうか。

かんぽ生命保険の売上高は6兆4,817億7,200万円ですが、第一生命生命保険の売上高は4兆3,846億7,000万円です。第一生命生命保険の経常利益は3,047億5,000万円で、かんぽ生命保険の経常利益は5,293億7,500万円です。第一生命保険の経常利益率6.95％と比較すると、かんぽ生命保険の経常利益率は1.22％高い8.17％になっています。
なおかんぽ生命保険は産休育休も取りやすくこれから家庭を持つ若者には働きやすい職場です。『郵便局を通じた基本的な生活保障のための簡易で確実な生命保険サービスの提供』を誇るかんぽ生命保険に将来を託してみてはいかがでしょうか。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
世界的に見ると生命保険業界は、直近10年で保険料収入は170％に拡大している成長産業ですが、日本国内に限ると93％と縮小傾向にあります。市場の閉鎖性を指摘されTPP交渉のテーマの一つに挙げられるなど、内憂外患の厳しい状況下にあると言えるでしょう。しかし、新しいビジネスモデルを持ち込む外資系生保や損保系生保会社は、10年前に比べて大きく成長しました。 今後『お客様との相互理解の深さ』の拡大と、そのための『お客様との適切な接点と厚み・幅』の拡大を図れるかどうかが成長の大きな鍵となるでしょう。

ここまでかんぽ生命保険についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。