コマニーの企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン調べ）で第48位に輝いた、コマニーです。

この記事を読んでいる方の中には、コマニーへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、コマニーの経営理念や同じパーテーション業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるパーテーション会社の中で、なぜコマニーなのか？」という質問への対策を考えましょう。


コマニーについて深く知るために、まずはコマニーの経営理念を確認しましょう。そこからコマニーが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

コマニーの企業理念は、以下の通り。
『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献する』
（コマニー 経営方針ページより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客志向」「幸福の追求」「貢献」の3点。
コマニーの社員として、安心して信頼のおける商品やサービスを顧客へ提供することを追求し、顧客に喜んでもらうこと、顧客から高い評価を受けることができるよう、会社全体が成長し続けること。そして、社員が仕事を通して、生きがいなど心の満足と経済的な豊かさを得ることを目指し、人類社会の進歩発展にも貢献する。コマニーはこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人としてどんな役割を果たそうとしたか
• 目標達成の課程における失敗や挫折などを個人としてどのように乗り越えたか
• 今までの経験が、働く上で会社のためにどのように役立つか

次に、パーテーション業界におけるコマニーと競合会社と比較してみましょう。
コマニーの競合会社といえば、小松ウォール。
コマニーと小松ウォールは、どのように違うのでしょうか？

コマニーは、空港や観光施設などから、オフィスで使用される汎用製品の製造販売まで、パーティションのトップブランドを有する企業。事務用キャビネットを扱う企業として昭和38に創業して以来、生産技術を高め日本全国に供給できる販売体制を確立し、30年以上にわたってトップシェアを獲得しています。今後は、海外進出を積極化していく方向に。
対する小松ウォールも、業界トップクラスを争う存在。そんな小松ウォールが得意とするのは「大型移動壁」。安全性、操作性、遮音性、耐久性など、どんな要求にも応え、競合他社にはまねできない技術力とクオリティーを誇っており、売上高でも業界第1位。東京ビッグサイト、幕張メッセ、ホテルニューオータニ、ホテルオークラなど、数多くの施設で利用され評価を得ています。

次にコマニーと小松ウォールの財務状況を見てみましょう。
平成26年度における売上高は、、小松ウォールが28,975百万円であるのに対し、コマニーが29,466百万円とほんのわずかながら下回っています。
一方で企業の儲けを示す経常利益は、小松ウォールが3,950百万円のところ、コマニーは1,463百万円とおよそ半分。これはコマニーが、原材料価格の高騰や施工費の上昇を販売価格に転嫁できなかったこと、また、販売費及び一般管理費においても、労務費の増加や中国における新工場建設に関わる経費などの増加が影響しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
国内パーテーション市場には、日本パーティション工業会（加盟10社）のメンバーを主体とした30数社が参入。その中でもパーテーションの製造販売を専業とする企業は少なく、参入各社の業種は多岐にわたり、小規模な企業や兼業企業が多い業界です。
業界に参入しているメーカーは、間仕切専業メーカーが2社、その他事務器・オフィス家具メーカー、ブラインドメーカー、建材メーカー、シャッターメーカー等があり、千数百億円程度の市場を形成しています。
このような状況の中、小松ウォールは海外展開よりも現状の国内市場を重視。受注から設計、製造、施工、サービスにいたる一貫したトータルシステムを構築していることが大きな強みとなっていること、また、受注生産が中心で、顧客のニーズに合った仕様や納期などのサービスが提供できる体制ではないことを理由として挙げています。
一方、コマニーは既に中国へ進出しており、高層ビルの建設内装壁などの軽量化や工期短縮の必要性から、今後も中国におけるパーテーション需要の拡大を見込んでいます。

ここまでコマニーについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�