北陸銀行の企業研究

今回ご紹介するのは、平成16年に北海道銀行と経営統合し、株式会社ほくほくフィナンシャルグループの一員となったことで有名な株式会社北陸銀行。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社北陸銀行への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社北陸銀行の経営理念や同じ銀行業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある銀行会社の中で、なぜ株式会社北陸銀行なのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社北陸銀行について深く知るために、まずは株式会社北陸銀行の経営理念を確認しましょう。そこから株式会社北陸銀行が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社北陸銀行の企業理念は、以下の通り。
『「北陸銀行は、ほくほくフィナンシャルグループの一員として、広域地域金融グループのネットワークと総合的な金融サービス機能を活用して、地域とお客さまの繁栄に貢献し、ともに発展し続けます。」1.地域共栄　社会的使命を実践し、地域社会とお客さまとともに発展します　2.公正堅実　公正かつ堅実な経営による健全な企業活動を目指し、信頼に応えます　3.進取創造　創造と革新を追求し、活力ある職場から魅力あるサービスを提供します』
（北陸銀行「経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「貢献」「発展」「信頼」の3点。
株式会社北陸銀行は、地域とお客様の繁栄に貢献することで発展し、信頼に応えるために健全な企業活動を行い、魅力あるサービスの提供を目標としています。必要とする人材は、このような理念のもと情熱をもち能動的に行動し、業務に喜びを感じることができる人。能力以前に人間性を重要視するため、積極的に学ぶ姿勢のある人材が求められます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 人に喜んでもらうために努力した経験について
• 金融機関にとって魅力あるサービスとは何か
• 積極的に行動した経験と結果、得たものについて

次に、銀行業界における株式会社北陸銀行と競合会社と比較してみましょう。
株式会社北陸銀行の競合といえば、株式会社福井銀行が挙げられます。
株式会社北陸銀行と株式会社福井銀行はどのように違うのでしょうか。

株式会社北陸銀行の店舗数は、国内187、海外6（平成26年6月末現在）。富山、石川、福井の3県において、最も歴史のある地方銀行として知られています。また、北海道においても歴史は古く、東京、神奈川にも支店を有しています。対して株式会社福井銀行は、福井県を拠点に石川県や富山県、滋賀県等を含め96店舗を有しています。
北陸銀行の平成26年9月期における売上高は480億円、経常利益は125億円。同年の福井銀行の売上高は145億円、経常利益は51億円となっています。北陸銀行は平成16年に北海道銀行と経営統合し「ほくほくフィナンシャルグループ」の傘下に入ったことで、知名度ともに売上高を伸ばしています。
双方とも地方衰退による利益減収の懸念はあるものの、北陸銀行は長い歴史による強固な地盤を、福井銀行は地域密着型で顧客からの厚い信頼を最大の強みとし、それぞれ地方銀行の中では業界をリードする存在となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年における銀行業界の経常収益は、業界規模で21兆9,352円となっています。平成20年には金融危機により業界全体が多大な赤字計上を強いられましたが、平成23年以降は緩やかに回復。メガバンクに続き、地方銀行も増加傾向にあります。近年では他業界同様、銀行業界も海外への事業展開を積極的に行う姿勢が見られるようになり、海外銀行への出資や買収をはじめ、拠点の増設にも力を入れています。今後もさらなるグローバル化が予想されることから、これまでの業界のイメージを脱し、就職活動においても様々な選択要素が増えると考えられます。

ここまで株式会社北陸銀行についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。