カルビーの企業研究

今回ご紹介するのは、ポテト系スナック「じゃがりこ」やシリアル食品「フルグラ」で有名なカルビー株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、カルビーへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、カルビーの経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜカルビーなのか？」という質問への対策を考えましょう。

カルビーについて深く知るために、まずはカルビーの経営理念を確認しましょう。そこからカルビーが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

カルビーの企業理念は、以下の通り。
『私たちは、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかな暮らしに貢献します』（カルビー株式会社ホームページ内　「社長メッセージ」）
ここから分かるポイントは、『挑戦』『変革』『社会貢献』の3点。 カルビー株式会社は、創業以来継続して新しい変革を行ってきました。日々変わっていく顧客ニーズに応えるため、食を通して社会に貢献するためには、常に挑戦する姿勢が欠かせないのです。 ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 有言実行の行動力
• 臨機応変に対応する力
• 新しいことへの挑戦心

次に、食品業界におけるカルビーと競合会社と比較してみましょう。
カルビー食品株式会社は、国内におけるスナック菓子・食品の製造販売最大手の企業です。
その競合会社というと、せんべいなどの米菓やスナック菓子の製造販売を行っている亀田製菓株式会社が真っ先に浮かぶのではないでしょうか。
まず、財務状況を見ていきましょう。

カルビー株式会社の経常利益予想コンセンサスは、19,400百万円から1%上昇して19,600百万円になり、好調の様がうかがえます。
一方、亀田製菓株式会社は2014年3月期第３四半期累計の連結経常利益は前年同期比1.3%減の24.4億円でした。
これは、通期計画における50億円の進捗率でいえば48.8%に過ぎません。 続いて事業内容を見ていきましょう。
カルビー株式会社は、グローバル戦略のもとに、アジアの中でスナック菓子の有望な市場の一つであるフィリピンにおいて自社製品の参入、シェア拡大を図るため、平成26年4月に合弁会社であるCalbee-URC,Inc.を設立しました。
また、海外事業では、利益率の高い北米のHarvest Snaps の売り上げが大きく伸びて収益の拡大に非常に貢献しました。亀田製菓株式会社は、海外売上高の比率を引き上げるために、現状の１％を30%にする目標を提示している段階です。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
スナック菓子の市場規模は、昨年四月の消費税増税の影響を多少受けましたが、次第に回復を見せました。
しかし、円安による原材料価格およびエネルギーの高騰、消費の低迷や販売価格の低下など、厳しい状況が続くと予測されます。
さらに、少子高齢化や人口の減少が進むため、国内の需要は縮小していく見込みです。
そこで、シェア拡大のための戦略として、各社共に海外事業の拡大、新商品の開発、コスト削減へ意欲的に取り組んでいく必要があります。

ここまでカルビーについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 【�