キリンビバレッジの企業研究

今回ご紹介するのは、「午後の紅茶」で有名なキリンビバレッジ。

この記事を読んでいる方の中には、キリンビバレッジへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、キリンビバレッジの経営理念や同じ食品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある食品会社の中で、なぜキリンビバレッジなのか？」という質問への対策を考えましょう。

キリンビバレッジについて深く知るために、まずはキリンビバレッジの経営理念を確認しましょう。そこからキリンビバレッジが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

キリンビバレッジの企業理念は、以下の通り。
【ブランドの約束】
「飲みもの」を進化させることで、 「みんなの日常」をあたらしくしていく。

【ミッション 〜私たちの役割〜】
あたらしい飲料文化をお客様と共に創り、 人と社会に、もっと元気と潤いをひろげていく。

【ビジョン 〜私たちが目指すこと〜】
日本をいちばん元気にする、 飲料のリーディングカンパニーになる。

【価値観 〜私たちが大切にすること〜】
・お客様にとってのあたらしい価値
・お客様の安全・安心、おいしさへのこだわり
・お客様・パートナー・地域とのWin-Win
・熱意と誠意（会社案内より引用）

ここから分かるポイントは、新しさ、社会貢献、帰属意識の3点。 常に新しい物を提案し、お客様と一緒になって新しい物をつくり、日本を活性化させる会社になる、といっています。
それだけではなく、食の安全や社会貢献による地域とのつながりも大切にしていく企業です。
ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の３点です。

• 流行に敏感で、常に新しい事に取組む前向きな姿勢
• ボランティア経験などの社会貢献意識
• クラブ活動などでみんなの安全に気を配ったりした経験

次に、食品業界におけるキリンビバレッジと競合会社と比較してみましょう。
まず、財務状況を見ていきましょう。
売上高22,545億円、営業利益1,428億円（2013年度）のキリンビバレッジ株式会社の競合会社は、酒類業界ではアサヒグループHDです。
アサヒグループHDの売上高は1,714十億円、営業利益は117,467百万円（2013年度）です。
業界シェアという点ではアサヒグループHDは51.6％と業界首位となっています。
これに対して、2位はサントリーHDです。ただ、キリンビバレッジ株式会社は平成25年度から酒類データの開示を行わなくなったため、何位にあるかは不明です。

続いて事業内容を見ていきましょう。
酒類事業、清涼飲料事業の2種があります。酒類業界では先にあげましたので、今度は清涼飲料事業で見ていきましょう。
業界首位は25.9％のサントリーHDとなっています。実際はサントリーHDの中核子会社でサントリー食品インターナショナルです。売上高が2013年12月度で1,121十億円、営業利益が72,715百万円となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年みられるトレンドは、高級ラインが主流です。
安さを求めるだけの消費から、質を求める消費へとトレンドが移行しました。このため、各社も高級ラインに力を入れてブランド数を増やしています。
例えば、サントリーは「プレミアムモルツ」の更に上位商品、「マスターズドリーム」を発売し、プレミアムを日常使いへ移行させ客単価アップを狙っています。
または、清涼飲料水は美味しいのは当たり前、更に飲む事により健康へといった付加価値を付ける商品が流行しています。

ここまでキリンビバレッジについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。