小田急電鉄の企業研究

今回ご紹介するのは、小田急線やロマンスカーといった鉄道事業で有名な小田急電鉄株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、小田急電鉄への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、小田急電鉄の経営理念や同じ鉄道業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある鉄道会社の中で、なぜ小田急電鉄なのか？」という質問への対策を考えましょう。

小田急電鉄について深く知るために、まずは小田急電鉄の経営理念を確認しましょう。そこから小田急電鉄が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

小田急電鉄の企業理念は、以下の通り。
『小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献します。』
（小田急電鉄「グループ経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「責任」「提供」「貢献」の３点。
「責任」をもって業務に取組むことで、お客様の価値ある時間の一部を快適に「提供」できることになる。「ゆたかなくらし」に「貢献」することに価値を見いだせる人材を、小田急電鉄は求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の３点です。

• これまで「責任」が生じた時にどのように対処してきたか
• 人に喜んでもらうためにどのような事をした経験があるか
• これまで経験した社会貢献の内容及びその感想はどのようなものか

次に、鉄道業界における小田急電鉄と競合会社と比較してみましょう。

まず、財務状況を見ていきましょう。
小田急電鉄には多くの競合会社が存在しますが、中でも比較したいのが京王電鉄です。
平成26年3月期における売上高は、小田急電鉄が523,187百万円に対し、京王電鉄が407,985百万円。そのうち営業利益に至っては、小田急電鉄が49,377百万円に対し京王電鉄が33,073百万円と、全体的に小田急電鉄が京王電鉄を上回るかたちとなっています。陸運業界の中でも鉄道業界シェアにおいては、双方とも非常に近い存在。様々な面で比較される機会が多くなっています。

続いて事業内容を見ていきましょう。
小田急電鉄には、日本一のターミナル駅である新宿駅から大都市を経由し、小田原まで運行している強みがあります。また、近年では渋滞緩和や都市開発にも着工しているため、他の事業での業績にも期待が持てるでしょう。
一方、京王電鉄も小田急電鉄と同じく新宿駅を持っており、乗降客数は私鉄一と言われる強みがあります。どちらも事業内容における鉄道事業の割合が多いため現段階では安定していますが、今後の少子高齢化を見込んだ場合、他の事業における収益が重要なポイントになってくると思われます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
鉄道業界の売上高はほぼ安定しています。平成24年あたりからは、景気回復や人員増加に伴い売上高も増加。全体的に緩やかではありますが回復傾向にあります。
また、少子高齢化を見据えた新事業にも着手し、平成25年には競合5社が乗り入れ可能になりました。これにより更なる売上高・人員数の増加が見込め、今後もより多くの業務提携を中心とした事業展開に期待が持てそうです。

ここまで小田急電鉄についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �