福島工業の企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン）で第51位に輝いた、福島工業です。

この記事を読んでいる方の中には、福島工業への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、福島工業の経営理念や同じ業務用厨房機器業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある業務用厨房機器会社の中で、なぜ福島工業なのか？」という質問への対策を考えましょう。


福島工業について深く知るために、まずは福島工業の経営理念を確認しましょう。そこから福島工業が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

福島工業の企業理念は、以下の通り。

『生活者の幸せ
わたしたちは、環境・安全・安心をテーマにお客様と協働し、生活者の「幸せ」に寄与することを基本使命とします。
お客様の幸せ
わたしたちは、独自の技術とシステムにより、フードビジネスに新しい価値を創造し、お客様の「幸せ」に貢献することを基本使命とします。
社員の幸せ
わたしたちは、自己責任能力を高め、自信と社業の成長を通じて、物心両面の「幸せ」を追求することを基本使命とします。
お取引先の幸せ
わたしたちは、将来への目標を共有し、常に業績向上に努め株主やお取引先に「幸せ」を提供することを基本使命とします。』
（福島工業　企業情報 経営理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「挑戦」「努力」「貢献」の3点。
福島工業の社員として、安全で高い技術力による製品やサービスを顧客へ提供するため、常に創造性とチャレンジ精神を持って自己成長に努める。その結果、会社の目標を達成させる原動力となる人材になり、自分や仕事に関わる人々への幸せを実現する。さらに豊かな社会を創るためにも貢献する。福島工業はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標をたてたか
• 目標達成のために個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の課程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上のような経験を仕事でどのように活かすことができるか

次に、業務用厨房機器業界における福島工業と競合会社と比較してみましょう。
福島工業の競合会社といえば、ホシザキ電機でしょう。
福島工業とホシザキ電機は、どのように違うのでしょうか？

福島工業は、業務用冷蔵庫を主としたフリーザーや医療向け機器など、温度コントロール技術を活かした製品を販売しています。 近年は海外進出を加速させており、例えば平成27年夏から稼働を目指す新工場をタイに建設。東南アジアにおいては、日本の外食店や小売店の進出が続いているため、新たな需要取り込みを図っています。

対するホシザキ電機は、主要製品の全自動製氷機においては国内シェア約70％、世界でも約25％のシェア率を誇っています。さらに、冷凍冷蔵庫、食器洗浄機、ディスペンサーなどの分野も手掛ける一方、日本初のジュース自動販売機、国産初のハンバーガ自動販売機などユニークな製品を世に送り出しています。

次に福島工業とホシザキ電機の財務情報を見てみましょう。
平成25年度における売上高は、福島工業が47,173百万円であるのに対し、ホシザキ電機は連結売上高で205,513百万円と大きく上回る結果に。ホシザキ電機の主要販売先である国内と米国におけるフードサービス産業において、設備投資が好調に推移したことによるものです。
一方で、会社の利益を示す経常利益は、福島工業が4,812百万円のところ、ホシザキ電機は26,300百万円と、経常利益についても圧倒的な強さを見せています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
業務用厨房業界は、厨房衛生管理の推進、調理のシステム化や高品質化、厨房環境の改善、電化厨房機器の普及など、様々な課題に対応しながら常に進化を続けています。
その一方で、業務用厨房製品の顧客である飲食業界の市場環境は厳しさが続いており、消費税増税の影響や円安による原材料価格・出店コスト上昇などが成長を妨げる要因となっているようです。
今後の業務用厨房業界では、より省エネ性に優れた機器の開発をはじめとして、クックチルシステムの提案やトータルサニテーションサービスの働きかけ等による、顧客獲得競争がさらに激しさを増すことでしょう。

ここまで福島工業についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�