パーク24の企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン調べ）で第60位に輝いた、パーク24です。

この記事を読んでいる方の中には、パーク24への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、パーク24の経営理念や同じ駐車場事業業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある駐車場事業会社の中で、なぜパーク24なのか？」という質問への対策を考えましょう。


パーク24について深く知るために、まずはパーク24の経営理念を確認しましょう。そこからパーク24が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

パーク24の企業理念は、以下の通り。
『快適なクルマ社会の実現
パーク２４グループは、人とクルマと街との調和のとれた「快適なクルマ社会」を実現していきます。 「快適なクルマ社会」とはストレスのない移動手段を実現するクルマ社会だと考えます。この考えのもと、私たちは、お客様との相互理解を深め、「環境性」「快適性」を追求した新たなモビリティサービスを創造し続けることで、クルマ社会の持続的発展を実現します。
これによりクルマ社会にとってなくてはならない存在になることを目指し、全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。』
（パーク24ホームページ　企業理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「情熱」「主体性」「挑戦」の3点。
パーク24の社員として、常に顧客の利便性の向上を目指すこと。自ら考え行動し、夢の実現に向かってチャレンジしていく。その結果として、会社とともに成長し、会社の目標達成に貢献、さらには「快適なクルマ社会」の創造へ寄与する人材となる。パーク24はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 個人として、どのような目標をたてたか
• 何を克服するために、そのような目標をたてたか
• 目標を達成する過程で、どのような挫折を経験したか
• 以上の経験から学んだこと、そして社会で活かせること

次に、駐車場事業業界におけるパーク24と競合会社と比較してみましょう。
パーク24の競合といえば、三井のリパークが挙げられます。
パーク24と三井のリパークはどのように違うのでしょうか。

パーク24の核となるのは駐車場事業で、時間貸・月極駐車場サービス提供と、駐車場に付帯した施設の管理運営を行っています。
事業のもう1つの柱がモビリティ事業。全国のレンタカー店舗におけるレンタカーサービス提供と、カーシェアリングサービスを行うとともに、クルマの事故・故障に対応するロードサービスの提供も。 約10年後には「駐車場100万台/モビリティ車両10万台/タイムズクラブ会員1,000万人」の達成をグループ総勢で目指しています。

一方、三井不動産リアルティグループの駐車場事業を担う三井のリパークは、都市圏での需要が根強い成長事業として捉えており、駐車場の高品質化とサービス向上でより一層の台数伸長を目指しています。
駐車場事業は社会インフラへの貢献度が高いからこそ、環境に配慮した駐車場づくりが求められるため、場内照明のLED化やソーラーパネルによる太陽光発電を活用するなどCO2削減に努めています。 さらに、駐車場事業を活かしたカーシェアリングサービスへの取組みも行っています。

次にパーク24と三井のリパークの財務状況を見てみましょう。
平成26年における駐車場事業の売上高は、パーク24が1,276億19百万円（前年同期比4.5％増）であるのに対し、三井のリパークは457億8,900万円と半分にも満たず、業界トップのパーク24が圧倒的な強さを見せています。
パーク24は、営業活動方法をエリア制へと体制変更し、さらに商業施設のアウトソーシング需要の取込などが順調に進んだことで売上増に。
一方、営業利益は236億14百万円（同7.2％減）で、自然災害や増税による影響を受けたとか。三井のリパークの営業利益は発表されていません。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
違法駐車数から推定した場合、3大都市圏だけでも約2,300万台分の駐車場が不足していると見られています。パーク24が手掛ける駐車場タイムズは45万3,000台でありますが、こちらもまだ不足している状況で、需給ギャップがこれほど大きい業種も少ないと言えるでしょう。
パーク24の創業者である西川氏は「道路とクルマと駐車場が三位一体にならないと、快適なクルマ社会の実現はできない」と説いており、行政、メーカー、そして駐車場との連携が望まれています。 パーク24は約8年前に韓国と台湾に進出しており、今後も拡大していく予定ですが、その他の国での展開は考えていないとのこと。理由は、日本国内だけで、まだ2ケタ成長できる市場があるということ、そして、タイムズ駐車場自体が日本固有のビジネスモデルだから。無人駐車場は利用者のモラルに依存することが大きいため、どの国でも通用するわけではないようです。

ここまでパーク24についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考