クックパッドの企業研究

今回ご紹介するのは、最新版「新・企業力ランキング」では20位（東洋経済調べ）と前回よりも少し順位は下がってしまいましたが、会社の規模以外ではトップクラスの成績であるクックパッド株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、クックパッドへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、クックパッドの経営理念や同じインターネットサービス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるインターネットサービス会社の中で、なぜクックパッドなのか？」という質問への対策を考えましょう。


クックパッドについて深く知るために、まずはクックパッドの経営理念を確認しましょう。そこからクックパッドが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

クックパッドの企業理念は、以下の通り。
『「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」』
（クックパッド 企業情報ページより引用）

ここから分かるポイントは、「挑戦」「探究心」「社会貢献」の3点。
クックパッドというプラットフォームを通して、「すべての家庭のあらゆるシーンに料理が楽しみになるきっかけを提供したい」と考えているようです。（クックパッド 企業情報ページより引用）
そのためには、今あるサービスだけではなく、時代の変化に沿ったサービスの展開、あるいは今あるプラットフォームを活用したサービスなど、様々な挑戦をしなければならないでしょう。また、経営理念になるような社会を気づくために、ニーズを常に察知し、それに対応しなければならないことも言えます。そういった意味で、上記の3つは重要なポイントであると言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• どのようなことにチャレンジしたか
• 目標達成のためにどのような取り組みを行ったか
• そして、その経験が今、どのように役に立っているか

次に、インターネットサービス業界におけるクックパッドと競合会社と比較してみましょう。
クックパッドの競合といえば、楽天が挙げられます。
クックパッドと楽天はどのように違うのでしょうか。

まずは、サービス内容から見てみましょう。
クックパッドのサービスは、主に料理レシピサイト“クックパッド” の運営です。2014年10月時点ののべ月間利用者数は5,033万人であり、レシピ数は186万品となっているようです。
一方、楽天は、大きく3つの事業に分かれており、楽天市場や楽天トラベル、あるいは楽天レシピといったインターネットサービス事業、あるいは楽天銀行や楽天証券、クレジットなどを行っている金融サービス、その他プロスポーツ事業などを行っているようです。

次にクックパッドと楽天の財務状況を見てみましょう。
2013年4月から2014年3月末までの営業収入（売上高）は、 クックパッドが6,572百万円であるのに対し、楽天は518,568百万円と約8倍程度、楽天の方が上回っています。
もちろん、前述したように展開しているサービスの数が全く異なるために、単純な比較はできませんが、そこがクックパッドの弱みであるとも言えるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
クックパッドのような料理レシピサイトとしては、海外ではクックパッドとは違ったサービスを行っている企業もあるようです。また、インターネットサービス業界しては、毎年様々なサービスが現れては消えるといった状況であると言えます。その中で、いかに既存のサービスをアップデートしていくかなど、各社が力を注いでいる状況であると言えるのではないでしょうか。

ここまでクックパッドについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。