オーデリックの企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン調べ）で第61位に輝いた、オーデリックです。

この記事を読んでいる方の中には、オーデリックへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、オーデリックの経営理念や同じ照明器具業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある照明器具会社の中で、なぜオーデリックなのか？」という質問への対策を考えましょう。


オーデリックについて深く知るために、まずはオーデリックの経営理念を確認しましょう。そこからオーデリックが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

オーデリックの企業理念は、以下の通り。
『オーデリックは、常に変化を先取りして新たな価値を創造し、｢あかり｣を介して人々の新しいライフスタイルを提案する商品を生み出してきました。これからも、新規分野製品の開発を通じて人々の生活をより豊かに便利に・快適に彩る大切な役割を果たしてくという大きな使命を持っています。』
（新卒採用サイト　オーデリックのビジネスページ　より引用）

ここから分かるポイントは、「革新性」「挑戦」「社会貢献」の3点。
オーデリックの社員として、常に高品質な製品やサービスで顧客へ尽くし、会社の目標達成のため、会社のさらなる発展のために自らも成長することで貢献する。自分と仕事に関わる全ての人々の夢の実現を目指し、結果として、社会の人々の幸せにもつなげていく。オーデリックは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 個人として、どのような目標を、どのようにたてたか
• 目標達成の過程における挫折や失敗から、何を学んだか
• 目標達成後に、自分の考え方がどのように変化したか
• 以上のような経験が仕事をする上で、どのように役立つか

次に、照明器具業界におけるオーデリックと競合会社と比較してみましょう。
オーデリックの競合といえば、コイズミ照明が挙げられます。
オーデリックとコイズミ照明はどのように違うのでしょうか。

オーデリックは、昭和26年設立。以来、照明専門メーカーとして国内工場を有し、製品のデザイン企画・技術開発・生産から販売までを一貫体制で行い、高品質で市場のニーズに合わせたスピーディーな製品開発と市場投入を実現しています。
今後も、更なる需要が期待されるLED照明器具をはじめとした省エネ型照明器具の開発強化を図るとともに、高いデザイン性と優れた機能を兼ね備えた照明器具で、人々の生活をより豊かに便利に・快適にするという大きな使命感を持って事業に臨んでいます。

対するコイズミ照明は、約300年の歴史を持つ小泉産業株式会社グループの照明事業を担っています。店舗・施設の特性に精通した照明プランの設計力と、品揃え豊富な自社ブランドの照明器具が同社の強み。環境対策としていち早くLED光源を取り入れたり、早期の海外進出でグローバルな事業展開を行うなど、積極的な事業展開を行っています。
「あかりの文化創造」として、街・人・自然の共存関係を推進し、時代に合った新しい価値の創造を目指しています。

次にオーデリックとコイズミ照明の財務状況を見てみましょう。
平成25年度における売上高は、オーデリックが301億7,800万円（前年同期比20.1％）であるのに対し、コイズミ照明は344億とやや上回っています。
一方で営業利益については、オーデリックが25億2,500万円と前年同期比121.0％を記録。平成24年度は新設住宅着工戸数が前期比6.2％増となっており、住宅用照明器具の出荷割合が7割を超えるオーデリックにとっては好材料になったようです。
平成25年度コイズミ照明の営業利益は公表されていません。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
節電や省エネに対する社会的な意識の高まりから、エネルギー効率に優れるLED照明へのシフトは顕著で、平成24年度における一般照明用途のLED照明市場規模は、前年度と比べて195.0％の4,204億円に。平成25年以降もニーズの高水準が継続されており、LED照明とともに一般照明用途の照明市場規模は今後も拡大成長が見込まれています。
このような状況の中で、電子部品や制御機器、住宅メーカーなど様々な事業者によるLED照明への新規参入が続いており、対抗する照明器具専業メーカーも、事業の核を大きくLED照明にシフトするなど、メーカー間の競争も激化しています。

ここまでオーデリックについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。