アルプス技研の企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン調べ）で第64位に輝いた、アルプス技研です。

この記事を読んでいる方の中には、アルプス技研への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、アルプス技研の経営理念や同じ技術者派遣業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある技術者派遣会社の中で、なぜアルプス技研なのか？」という質問への対策を考えましょう。


アルプス技研について深く知るために、まずはアルプス技研の経営理念を確認しましょう。そこからアルプス技研が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

アルプス技研の企業理念は、以下の通り。
『Heart to Heart』
（アルプス技研サイト　経営理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「真」「努力」「貢献」の3点。
アルプス技研の社員として、個人の成長も企業の発展も全て人間関係が基本になることを理解し、真実を見極めた行動をとること。常に最高の技術とサービスが提供できるよう、向上心を持って努めること。自らの行動で、会社の目標達成と豊かな社会の創造へと貢献する。アルプス技研はこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとして、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために個人として、どのような役割を果たしたか
• 目標達成の課程で、どのような挫折や失敗をしたか
• 以上の経験から学んだこと、そしてどんなことが仕事で活かせるか

次に、技術者派遣業界におけるアルプス技研と競合会社と比較してみましょう。
アルプス技研の競合といえば、メイテックが挙げられます。
アルプス技研とメイテックはどのように違うのでしょうか。

アルプス技研は、自動車や自動車部品、電機、半導体などを扱う大手製造業を中心とした約400社の顧客企業へ、アルプス技研の正社員である技術者「アルプスエンジニア」を派遣する技術者派遣事業大手。研究・企画・設計など、ものづくりの上流工程を中心に高い技術力を提供しています。 さらに、技術者というだけではなく社会人としても一流になる、という創業以来の方針から、技術力に加えて「人づくり」の研修にも力を注いでいます。

対するメイテックは、昭和49年創業のエンジニア派遣事業における先駆企業。機械系、電気・電子系、マイコンソフト系、IT 系、化学系の設計・開発技術者（メイテックの正社員）を、日本の大手製造業700社に派遣する、特定労働者派遣サービスを中心に事業を行っています。
平成26年に創業40周年を迎え、「メイテックグループ中期経営計画」を推進中。
企業として収益を追求しながら、「エンジニア価値」を起点として、「社員価値、顧客価値、株主価値、社会価値」の5つの価値を創出し高めていくことを目指しています。

次にアルプス技研とメイテックの財務状況を見てみましょう。
平成26年度における売上高は、アルプス技研が連結201億69百万円であるのに対し、メイテックは749億6百万円と大きく上回っています。
一方で営業利益は、アルプス技研が連結16億26百万円のところ、メイテックは69億78百万円。 メイテックは事業規模も大きく、より高い売上高、営業利益を実現しているものの、売上高当期純利益率は不安定。継続的に売上高当期純利益率を改善させているアルプス技研は、業界トップと比較しても見劣りしない財務状況と言えるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
厚生労働省が発表した「平成24年度・労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、一般派遣、特定派遣の「労働者派遣事業に係る売上高」は、近年、5兆円台で経過は安定しています。
中でも「技術者派遣市場」は、一般社団法人日本エンジニアリングアウトソーシング協会の「技術者派遣業界と特定派遣事業について」（平成25年6月）の報告によれば、人材派遣市場全体の約20％を占め、平成22年度で約1兆1,331億円という市場規模に。
昨今の景気回復の影響で、顧客企業のアウトソーシング需要は高まっており、技術者の稼働率は平成25年後半以降、ほぼフル稼働という状況になっています。

ここまでアルプス技研についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。