王将フードサービスの企業研究

今回ご紹介するのは、餃子で有名な株式会社王将フードサービス。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社王将フードサービスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社王将フードサービスの経営理念や同じ外食業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある外食会社の中で、なぜ株式会社王将フードサービスなのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社王将フードサービスについて深く知るために、まずは株式会社王将フードサービスの経営理念を確認しましょう。そこから株式会社王将フードサービスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社王将フードサービスの企業理念は、以下の通り。
『当社は、より美味しく、健康に、より安心、安全・衛生的に、心地よいスピーディーなおもてなしを追及進化し、常に真摯に行動し、人間力向上に努め、日々の実践と、その成果を通じて全従業員の幸せを目指し、顧客満足を創造し、広く社会進化に貢献します。』
（王将フードサービス　経営理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「信頼」「向上」「社会貢献」の3点。
美味しさはもちろん、安心や安全も追及し、お客さまからの厚い信頼を得る。向上心を持って仕事に臨み、日々の実践とその成果を意識する。人の生活に欠かせない「食」を通じて社会に広く貢献する。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 他者から信頼を寄せられるために、個人としてどんなことを意識するか
• 向上心を持ち続けるために、個人としてどんな目標を立てるか
• 「食」の面で社会に貢献するために、組織としてどんな心がけが必要か

次に、外食業界における株式会社王将フードサービスと競合会社と比較してみましょう。
株式会社王将フードサービスの競合といえば、株式会社すかいらーくが挙げられます。
株式会社王将フードサービスと株式会社すかいらーくはどのように違うのでしょうか。

まずは王将フードサービスとすかいらーくの財務状況を見てみましょう。
王将フードサービスの2013年4月から2014年3月末までの営業収入（売上高）は、76,281百万円であるのに対し、すかいらーくの2014年1月から2014年12月末までの営業収入（売上高）は、340,002百万円です。一方で営業利益は、王将フードサービスが6,999百万円のところ、すかいらーくは21,642百万円です。

次に事業内容を見てみましょう。
王将フードサービスは、全国に700近い店舗を展開する中華レストランチェーン店です。大きな特徴は、店舗の裁量権が非常に大きい「店舗主導」の経営を実践している所です。一般的な飲食チェーン店は、どの店舗でも均質な料理やサービスを提供しますが、王将フードサービスの店舗はそれぞれ個性が光ります。地域ごとの客層や食文化などに合わせて、好まれやすいメニューを提供するという経営戦略が成功し、順調に規模を広げています。

一方すかいらーくは、「ガスト」「バーミヤン」などを中心に、グループ全体で全国に約3,000店舗を展開する業界トップクラスの企業です。「ドリンクバー」や「ハンディターミナル」など、それまで業界になかった仕組みを積極的に導入して業界をリードしてきました。現在も、地産地消をコンセプトにした次世代レストランや、女性向けのサービスや食事を充実させたカフェなど新事業の展開に力を入れています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年、外食や持ち帰って食べる弁当などに含まれるアレルギー物質を表示したり、食物アレルギーに対応したメニューを提供したりする店が増えています。ただ、提供内容が正しいとは限らず、食べた人がアレルギーを起こすこともあります。また、お皿やトングの使い方や、従業員の手を介して食材の混入が起こることもあります。

家族や友達と一緒に外食することは子供にとって大きな楽しみであり、社会との関わりを学べる場でもあります。アレルギーを持つ子供がレストランなどに気軽に行けるようにするために、店舗側の「持ち込み」の許容が求められています。

食は私たちにとって、とても身近なものであり、同時に生命に関わる重要なものでもあります。外食産業にとって、持ち込みを認めることは難しい問題でしょう。しかし、命にかかわる安全対策として検討すべき課題なのです。

ここまで株式会社王将フードサービスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていき�