遠藤照明の企業研究

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン調べ）で第66位に輝いた、遠藤照明です。

この記事を読んでいる方の中には、遠藤照明への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、遠藤照明の経営理念や同じ照明器具業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある照明器具会社の中で、なぜ遠藤照明なのか？」という質問への対策を考えましょう。


遠藤照明について深く知るために、まずは遠藤照明の経営理念を確認しましょう。そこから遠藤照明が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

遠藤照明の企業理念は、以下の通り。
『個と組織の調和と永続』
（遠藤照明企業サイト　代表者メッセージより引用）

ここから分かるポイントは、「協調性」「社会貢献」「チャレンジ」の3点。
遠藤照明の社員として、仕事に関わる全ての人の能力を結集し、同じ目標に向かう組織力を強固なものとするよう努めること。その結果、顧客の要望に適切に応えていくことで、会社全体の目標を達成する。さらに「高付加価値空間」を提供する企業として、LED照明の進化に挑戦しつづけることで、世界中の人々の豊かな未来創りに貢献していく。遠藤照明は、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 個人として、どのような目標をどのようにたてたか
• 目標達成のために、どのような努力をしたか
• 目標達成の課程における失敗などで、何を学んだか
• 以上のような経験を、仕事の上でどのように活かすことができるか

次に、照明器具業界における遠藤照明と競合会社と比較してみましょう。
遠藤照明の競合といえば、オーデリックが挙げられます。
遠藤照明とオーデリックはどのように違うのでしょうか。

遠藤照明は、昭和42年創業の照明器具メーカー。国内の商業施設ではトップクラスの実績を誇ります。
近年はLED照明に注力しており、開発力と先進の技術力、多様なニーズに対応可能な供給力で、百貨店やホテル、オフィス、工場、学校まで多岐に渡って展開しています。
LED照明は新興国をはじめとして世界中にニーズが拡大しており、今後は海外市場に向けての展開を目指しています。

対するオーデリックは、昭和21年創業の各種照明器具の専業メーカー。遠藤照明と同様に、近年はエネルギーの消費を抑えるLED照明器具の開発に力を入れており、平成22年度には全体の売り上げの5%にも満たなかったLED照明器具の比率は、3年後に70%に達するまでに増加しています。
オーデリックも、今後は海外展開にも注力していくことを目標として掲げており、既にインドやベトナムなどでは出荷を開始。平成28年3月期までに約10億円の売上を見込んでいます。

次に遠藤照明とオーデリックの財務状況を見てみましょう。
平成26年度における売上高は、遠藤照明が連結388億87百万円であるのに対し、オーデリックは連結364億37百万円と、ほぼ互角の結果に。
一方で企業の儲けを表す経常利益は、伊藤照明が連結40億75百万円のところ、オーデリックは46億33百万円と上回っています。伊藤照明は前年比で減益となっており、LED照明の競合激化、一部製品の販売価格下落、円安の進行による原価率の上昇などが要因になっているようです。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
東日本大震災以降は原子力発電所の稼働休止が続いており、夏場など需要ピーク時の電力不足が懸念されています。このような状況は長期化が見込まれ、省エネ効果の高いLED照明器具への需要は、引き続き堅調に推移していくことでしょう。
また、海外においては、LED照明器具が導入期を経て本格的な普及期へ移行中。LED照明市場は日本がその先駆者です。アジアなどの新興国以外にも欧米先進国における需要拡大が予測され、日本の専業メーカーは、各国市場におけるポジション確保に向けて、積極的に経営資源を投入し事業基盤の強化に努めています。

ここまで遠藤照明についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�