京阪百貨店の企業研究

今回ご紹介するのは、京阪グループで有名な株式会社京阪百貨店。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社京阪百貨店への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社京阪百貨店の経営理念や同じ百貨店業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある百貨店会社の中で、なぜ株式会社京阪百貨店なのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社京阪百貨店について深く知るために、まずは株式会社京阪百貨店の経営理念を確認しましょう。そこから株式会社京阪百貨店が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社京阪百貨店の企業理念は、以下の通り。
『人間愛』
（マイナビ2016　より引用）

ここから分かるポイントは、「信頼」「貢献」の2点。
商品を媒体として人と人とが信頼し合う。地域の人々のためのふれあいの場を創造し、地域活性化に貢献する。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 他者との心のつながりを強めるために、個人としてどんな努力をするか
• 地域活性化に努めるため、組織としてどんな取り組みをするか

次に、百貨店業界における株式会社京阪百貨店と競合会社と比較してみましょう。
株式会社京阪百貨店の競合といえば、株式会社東急百貨店が挙げられます。
株式会社京阪百貨店と株式会社東急百貨店はどのように違うのでしょうか。

まずは京阪百貨店と東急百貨店の財務状況を見てみましょう。
京阪百貨店の2013年4月から2014年3月末までの営業収入（売上高）は、55,400百万円であるのに対し、東急百貨店の2013年2月から2014年1月末までの営業収入（売上高）は193,890百万円です。

次に事業内容を見てみましょう。
京浜百貨店は京阪グループの一員であり、開店以来「地域密着型」百貨店として根付いてきました。現在は京阪沿線を中心に5店舗を展開しています。京浜百貨店の強みの1つは「食品」です。肉・魚・野菜の生鮮3品を直営し、鮮度とお求めやすさ、品揃えを実現しています。食品に力を入れることで、地元のお客さまが毎日足を運ぶようになり、リピート率を挙げることを目的としています。

一方東急百貨点は、「街づくり」を事業の根幹に置く東急グループの中で、リテール関連事業の中核を担っています。個々のライフスタイルやワークスタイルが多様化していることに着目し、お客さまのご要望・ご期待に、迅速にお応えすることを目標としています。東急グループ全体としても、より一層地域の安全や暮らしの利便性、快適性を高めるサービス・商品の創出に力を入れています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年、「インバウンド消費」という言葉を聞くことが多くなってきました。これは、日本に訪れた外国人観光客による消費活動のことです。外国人観光客の訪日数は2014年に1341.4万人に達し、特に中国が83.3％と高い伸び率を示しています。

訪日外国人が急増している大きな要因は円安です。観光客の買い物代は、2014年に過去最高の2兆305億円を記録しました。また、2014年10月から菓子や医療品、化粧品などが免税対象品として拡大されたことも消費を促す要因となっています。インバウンド消費の大きな効果は、長年売り上げが低迷し続けていた百貨店業界にとって大きな好機といえるでしょう。

各百貨店は観光客のさらなる増加と利用拡大をめざし、さまざまな取り組みをしています。具体的には、免税カウンターの拡充や免税手続きをスピーディに行うためのグローバルブルーの免税システム導入、通訳の増員やテレビ電話を使った通訳サービスの拡大などです。2020年には東京オリンピックの開催が予定されているため、今後もサービス充実のための取り組みは継続されるでしょう。

ここまで株式会社京阪百貨店についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�