コニカミノルタの企業研究

今回ご紹介するのは、3期連続増益ランキングトップ200で第25位に輝いた、旧コニカミノルタホールディングスです。平成25年に事業会社を吸収合併し、コニカミノルタ株式会社となりました。

この記事を読んでいる方の中には、コニカミノルタへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、コニカミノルタの経営理念や同じ家電業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある家電会社の中で、なぜコニカミノルタなのか？」という質問への対策を考えましょう。


コニカミノルタについて深く知るために、まずはコニカミノルタの経営理念を確認しましょう。そこからコニカミノルタが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

コニカミノルタの経営理念は、以下の通り。
『「新しい価値の創造」私たちは、コニカミノルタでなければ提供できないイノベーションで、社会に対し「新しい価値」を創造、提供し、その価値を社会と共有して質の高い社会の実現を目指します。』
（コニカミノルタ フィロソフィー – 企業情報ページより引用）

ここから分かるポイントは、顧客をはじめとする社会全体の想いをカタチにすることで、質の高い社会の実現に全力で貢献しようという志です。
そのため、Open and honest、Customer-centric、Innovative、Passionate、Inclusive and collaborative、Accountableという6つの信条を掲げています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• コニカミノルタを通して、実現したい社会について
• 現状に満足せず、新たな領域に挑戦し、価値を創造した経験
• 周囲の仲間を巻き込み、チームワークで何かを成し遂げた経験
• 困難な状況においても常にポジティブな姿勢で、情熱を持って何かに取り組んだ経験

次に、家電業界におけるコニカミノルタと競合会社と比較してみましょう。
コニカミノルタの競合といえば、オリンパスが挙げられます。
コニカミノルタとオリンパスはどのように違うのでしょうか。

まず、財務状況を見ていきましょう。コニカミノルタの平成26年度の売上高は、9437億円。対して、オリンパスは7132億円となっています。売上高だけを見ると差がありますが、連結従業員一人あたりの売上高は両社ともにおよそ22百万円となり、同規模だと言えます。

続いて事業概要を見ていきましょう。コニカミノルタは、複合機の中堅企業として、プリンタなどのOA機器、レンズ、ガラス基盤・液晶用フィルムの電子材料などを製造・販売しています。液晶TACフィルム世界シェア3割を占め、X線撮影装置（DR）分野にも進出しています。対して、オリンパスは、シェア７割を占める消化器内視鏡を基軸に、デジカメ事業を展開。ソニーが筆頭株主に名前を連ねます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25年から26年の家電業界の業界規模は、およそ67兆1522億円となっています。サムソンやLGといった韓国メーカーとの競争により価格が下落。シェアを陥落させることになりました。さらに、円高や国内の消費低迷などマイナス要因が続きましたが、平成25年に入り、景気や消費の回復に合わせて各社ともに回復傾向にあります。しかしながら楽観視はできず、不採算事業の縮小や撤退、リストラなどによる経営体質の改善が進んでいます。同時に、海外企業との提携などによる業界再編が行われ、こうした動きは今後も加速すると考えられます。

ここまでコニカミノルタについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。