ダスキンの企業研究

今回ご紹介するのは、家事代行サービスで有名な株式会社ダスキン。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社ダスキンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社ダスキンの経営理念や同じサービス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるサービス業界の会社の中で、なぜ株式会社ダスキンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社ダスキンについて深く知るために、まずは株式会社ダスキンの経営理念を確認しましょう。そこから株式会社ダスキンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社ダスキンの企業理念は、以下の通り。
『一日一日と今日こそはあなたの人生が（わたしの人生が）
新しく生まれ変わるチャンスです。自分に対しては損と得とあらば損の道をゆくこと　他人に対しては喜びのタネまきをすること　我も他も（わたしもあなたも）
物心共に豊かになり（物も心も豊かになり）　生きがいのある世の中にすること
ありがとうございました　合掌』
（会社概要より引用）

ここから分かるポイントは、世の中の人に喜ばれる「喜びのタネまき」を実践しの「喜びのタネまき」という点。
ダスキンは、利益を追求するだけでなく、世の中の人に喜ばれる「喜びのタネまき」を実践する、「喜びのタネまき」という特別な言葉。この言葉の意味は、豊かな実を結ぶ物を作り、世に送り出すために努力するということでしょう。1964年、ダスキンは「魔法のぞうきん」と呼ばれた化学ぞうきんのレンタルを開始し、当時水を使わない拭き掃除を可能にすることで、全国の主婦をつらい家事から解放したと言います。つまりお客様に喜ばれること、物も心も豊かな暮らしに貢献していくことがダスキンの理念であると言えます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の二点です。

• 他人（お客様）のことを考えられる「やさしさ」
• 妥協せず努力を続ける「強さ」

次に、サービス業界における株式会社ダスキンと競合会社と比較してみましょう。
株式会社ダスキンの競合といえば、リースキンが挙げられます。
株式会社ダスキンとリースキンはどのように違うのでしょうか。

株式会社ダスキンの売上高は 128,201百万円（平成27年3月期第3四半期業績） 、リースキンの本部企業株式会社トーカイの売上高は72,786百万円（平成27年3月期第3四半期業績）で株式会社ダスキンの売上高は非常に大きい額となっています。

しかしながら、対前年同四半期増減率を見ると株式会社ダスキンは0.2％、株式会社トーカイは 2.2％で株式会社トーカイが急成長をしているということが分かります。企業の収益力を示す経常利益では、株式会社ダスキンが5,814百万円、株式会社トーカイが5,304百万円 であり、売上高経常利益率を見ても株式会社トーカイが圧倒的に高いと言えます。

しかし、株式会社ダスキンの強みは外食事業にあります。外食事業比率は51％に満たない状況ですが、売上規模は500億近くもあります。そして運営するドーナツチェーン店「ミスタードーナツ」の2014年度の売上高が、６年ぶりに前年度を上回るとの見通しが明らかになりました（2015年4月報道による）。今後も外食事業での売上高の伸びが期待されます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
生活関連サービス業界では、ハウスクリーニングや家事代行のみならずベビーシッターや高齢者支援とサービスの幅を広げ、急成長している企業も増えてきています。中には、リクルート住まいカンパニーのように2015年4月からハウスクリーニングや家事代行などを依頼できるサービスの提供を開始する企業も出てきています。

また、近年家電業界では「お掃除ロボ」の競争が増しています。単なるクリーンケアサービスだけでなく、そのサービスの幅を広げていくことや新しい商品の開発に力を入れていくことが求められていると言えるでしょう。

ここまで株式会社ダスキンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。