エイチアールネットワンの企業研究

今回ご紹介するのは、欧米系企業へのエグゼクティブサーチサービスの提供で有名なエイチアールネットワン株式会社。

この記事を読んでいる方の中には、エイチアールネットワン株式会社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、エイチアールネットワン株式会社の経営理念や同じコンサルティング業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるコンサルティング会社の中で、なぜエイチアールネットワン株式会社なのか？」という質問への対策を考えましょう。


エイチアールネットワン株式会社について深く知るために、まずはエイチアールネットワン株式会社の経営理念を確認しましょう。そこからエイチアールネットワン株式会社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

エイチアールネットワン株式会社の企業理念は、以下の通り。
『サークルフィロソフィー』
（エイチアールネットワン「企業理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「忠誠心」「感謝」「向上心」「礼儀」の4点。
エイチアールネットワンは、「サークルフィロソフィー」の実現のため6つの信条に基づき行動しています。その信条とは、「忠誠心」「与える気持ちと感謝する心」「誠実さと正直」「向上心とたゆまぬ努力」「環境への順応」「尊敬の念と礼儀」。これらはクライアント、社員同士の意思決定のガイドラインであり、クライアントの発展および関わる全ての人の成功を導くことにつながります。求めているのは、「自分が幸せである」ことを前提に、常に充実感と感謝の心を持ち全力で打ち込める人。成長することに貪欲であり、強い熱意と野心を抱いている人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• これまで全力で取り組んだこと、そこから得たものについて
• チームの中での自分の役割、挫折の経験、克服方法について
• コミュニケーション・積極性の重要性について
• 自分に熱意・野心があると感じた経験について

次に、コンサルティング業界におけるエイチアールネットワン株式会社と競合会社と比較してみましょう。
エイチアールネットワン株式会社の競合といえば、ジーニアス株式会社が挙げられます。
エイチアールネットワン株式会社とジーニアス株式会社はどのように違うのでしょうか。

エイチアールネットワンは、シンガポールで設立されたエグゼクティブサーチ会社であり、主に外資系企業の現地法人に対してヘッドハンティングサービスを提供しています。強みとなっているのは、展開するアジア9拠点の相互交流による相乗効果。これにより、国内・海外における顧客企業の多様なニーズに応えることを可能としています。業務は常にチームプレー重視で行われ、プロジェクトの進捗も可視化された状態。ポジティブでプロ意識の高い人材が高評価される社風となっています。

対するジーニアスは、ヘッドハンティング・エグゼクティブサーチ・シニア活用事業等を展開する会社。「コンサルティング」「登録型人材バンク」「外資系ヘッドハンティング」それぞれの特徴を融合しており、課題解決やリサーチ、スカウトプロセスを重視しています。強みとなっているのは高い成功率とその定着率。新聞やテレビ等メディア戦略にも長けており、多くの企業から注目される存在となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年のコンサルティング業界は、需要の増加に伴い売上高も好調です。平成25-26年における売上高は業界規模で3,782億円、経常利益は434億円、過去5年間の伸び率は4.9％のプラスとなっています。これは、不況により経費削減を強いられた顧客企業が回復に転じたため。このような多くの企業があらためてコンサルティングへの予算を費やすことで、コンサルティング業界全体も増加に転じたというわけです。同時に平成25年には企業のグローバル化が相次ぎ、コンサルティング業界は更に需要を高めることになりました。実際、アジアに強いエイチアールネットワンには、中国進出を目指す日系企業からの依頼が急増。今後も業界全体が緩やかながら増加傾向を維持することが期待されています。

ここまでエイチアールネットワン株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行って�