ホテルオークラの企業研究

今回ご紹介するのは、日本を代表する老舗ホテル「ホテルオークラ東京」で有名なホテルオークラ。

この記事を読んでいる方の中には、ホテルオークラへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ホテルオークラの経営理念や同じホテル業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるホテル会社の中で、なぜホテルオークラなのか？」という質問への対策を考えましょう。


ホテルオークラについて深く知るために、まずはホテルオークラの経営理念を確認しましょう。そこからホテルオークラが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ホテルオークラの企業理念は、以下の通り。
『「Best A.C.S.」（ A：Accommodation, C：Cuisine, S：Service＝最高の設備、最高の料理、最高のサービス）』
（ホテルオークラ会社情報ページより引用）

ここから分かるポイントは、「顧客主義」「サービス精神」「和の心」の3点。
ホテルオークラの社員として、顧客主義に徹し、顧客に満足を与え支持され続ける世界最高のホテルにする、という信念を持つこと。プロフェッショナルなホテルマン／ウーマンとして常に技量を磨き、仕事に関わる全ての人々を敬愛しチームワークを高める。その結果、ホテルオークラのさらなる飛躍に貢献する。ホテルオークラは、このような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標を、どのようにたてたか
• 目標達成のために、個人としてどのような役割を果たしたか
• 目標達成の過程で経験した失敗や挫折から学んだこと
• 以上の体験で得た事を仕事の上でどのように活かすことができるか

次に、ホテル業界におけるホテルオークラと競合会社と比較してみましょう。
ホテルオークラの競合といえば、ホテルニューオータニが挙げられます。
ホテルオークラとホテルニューオータニはどのように違うのでしょうか。

ホテルオークラはホテル運営会社。同社グループ運営の「ホテルオークラ東京」は日本を代表する老舗ホテルで、帝国ホテル東京、ホテルニューオータニとともに“ホテルの御三家”と称されています。 帝国ホテルを設立した大倉喜八郎の長男、大倉喜七郎によって設立されたホテルオークラは、当時「帝国ホテルを超えるホテル」がコンセプトになって誕生したとか。
東京本館が大倉邸敷地内に、別館は日本航空創業者の松方邸敷地を利用して作られました。
敷地の一角には日本最初の私立美術館である「大倉集古館」があり、大倉家のコレクションが展示されています。平成27年9月から始まるホテルオークラ東京本館の建て替えに伴う施設改修工事のため、現在は長期休館。再開は平成30年の予定。
ホテルオークラは、ホテルオークラ東京をはじめ、札幌市、新潟市、京都市、神戸市、福岡市、千葉市、浜松市、海外はアムステルダム、上海、ソウル等にチェーンを持っています。

対するホテルニューオータニは、ニューオータニが運営する大型ホテル。
東京オリンピック開催の2年前、来訪外国人受け入れ施設確保のために、大谷重工業社長大谷米太郎がホテル建設に着手。昭和38年4月1日着工し、設計図を書きながら建設していく突貫工事が行われた結果的、昭和39年8月31日に竣工を迎え、翌9月1日に現在のザ・メインが開業されるという運びになったそうです。
ホテルニューオータニのシンボルである最上階の回転ラウンジは、戦艦大和主砲塔の回転技術の応用で作られたというエピソードがあり、ブルースカイラウンジの名で親しまれるとともに東京タワー等と並ぶ名所となりました。

次にホテルオークラとホテルニューオータニの財務状況を見てみましょう。
平成26年度における売上高は、ホテルオークラが連結68,243百万円であるのに対し、ホテルニューオータニは63,172百万円とほぼ互角に。
一方で営業利益は、ホテルオークラが連結4,090百万円のところ、ホテルニューオータニ4,280百万円と五分五分の結果となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
今後の経済状況は、政府や日銀による金融・財政政策により拡大傾向が続くことが期待されるとともに、平成32年の東京オリンピック開催で日本経済は活況に向かっていくと見られています。 このような状況の中でホテル業界は、経済の動向に加えて、富士山と和食がユネスコの世界文化遺産や無形文化遺産に登録されたことや観光立国の政府施策等により、国内旅行者はもちろん訪日外国人も引続き増加傾向に進んでいくと見込んでいます。

ここまでホテルオークラについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。