リソー教育の企業研究

今回ご紹介するのは、進学個別指導専門塾の「TOMAS」で有名なリソー教育。

この記事を読んでいる方の中には、リソー教育への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、リソー教育の経営理念や同じ教育業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある教育会社の中で、なぜリソー教育なのか？」という質問への対策を考えましょう。


リソー教育について深く知るために、まずはリソー教育の経営理念を確認しましょう。そこからリソー教育が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

リソー教育の企業理念は、以下の通り。
『生徒の個性・個人差は千差万別。その個人差に的確に対応できる教育こそが本物の教育であり、理想の教育である。』
（リソー教育「会社案内」より引用）

ここから分かるポイントは、「個性」「本物の教育」「理想の教育」の3点。
リソー教育は個性に合わせた学習カリキュラムを作成し、「完全個別指導」により質の高いサービスの提供を可能にしています。「完全個別指導」は個性を育む教育手法であり、高い実績と信頼を生み出します。個人差に対応してこそ、「本物の教育」「理想の教育」を実現できるというわけです。求める人材は、このような理念に共感し企業と共に成長できる人。困難や挫折に屈することなく、高い実績と信頼を得ることに貪欲な人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• これまで最も頑張ったこと、そこから得たものについて
• 学習における挫折の経験、その克服方法について
• 「個性」「個人差」を重視する指導について共感すること

次に、教育業界におけるリソー教育と競合会社と比較してみましょう。
リソー教育の競合といえば、市進ホールディングスが挙げられます。
リソー教育と市進ホールディングスはどのように違うのでしょうか。

リソー教育は、「人間総合生活情報サービス業」を構築しており、6つの子会社のメリットを生かした業務を行っています。最大の強みは1対1の個別指導方式。オリジナルのカリキュラムをベースに運営することで実績を挙げ、高い評価を得ています。社風は「サービス業」気質の強い完全実力主義であり、実績を導き出すための業務体制は万全。非常にやりがいに溢れる環境が整っています。
対して市進ホールディングスは、小中学生向けの集団指導進学塾のほか、個別指導塾や家庭教師の運営を行っています。傘下に置く市進では、学習塾「市進学院」や現役高校生指導の「市進予備校」、個別指導塾の「個太郎塾」等を運営。生徒一人ひとりに最適な学習方法を提示することで、最大限の可能性を引き出すサービスに努めています。
平成26年2月期の売上高は、リソー教育が197億円、市進ホールディングスが178億円。教育業界売上高&シェアランキングでは、リソー教育が7位、市進ホールディングスが9位という結果になっています（平成25-26年）。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年の教育業界は、緩やかながら増加傾向を維持しています。平成25-26年における業界売上高は9,237億円、経常利益は656億円。過去5年間の伸び率はプラス2.0%と、高い利益率を計上しています。中でも「学習塾」の存在は好調を見せており、少子化にも関わらず需要が増加しています。ですが、少子化が加速している以上これ以上の伸びが期待できないのが現状。同様に、キャリアアップ目的の社会人向け教育サービスにおいても、大手企業の倒産や経営破綻、資本提携が目立つようになり、将来的に厳しい状態が続いています。今後は、進学向け・社会人向けともに業界全体が縮小せざるを得ない状況が考えられるでしょう。

ここまでリソー教育についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �