モトックスの企業研究

今回ご紹介するのは、ワインを中心とした酒類専門商社で有名なモトックス。

この記事を読んでいる方の中には、モトックスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、モトックスの経営理念や同じ専門商社業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある専門商社会社の中で、なぜモトックスなのか？」という質問への対策を考えましょう。


モトックスについて深く知るために、まずはモトックスの経営理念を確認しましょう。そこからモトックスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

モトックスの企業理念は、以下の通り。
『モトックスは“Serviceable Company”を目指します。』
（モトックス「経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「個人の成長」「社会の発展」「社会に貢献」の3点。
モトックスは、“Serviceable Company”の実現のために「個人の成長」「社会の発展」「社会に貢献」を理念として掲げています。「Service」＝「愛に基づく概念であり行動」。その実現は、人の気持ちが伴って初めて成立するものです。モトックスの「Serviceable」とは、「役に立ちたいと思う心とそれを実現する資格を持つ」ことを意味しています。求める人材は、素直で向上心があり粘り強く行動する人。能力・人格ともに成長を目指し、チームワークを大切にする人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 「人の役に立ちたい」という思いや経験、実際に行動したこと
• 目標を持ち努力し達成したこと、その中での挫折、克服の経験
• 能力・人格の成長のために行っていること

次に、専門商社業界におけるモトックスと競合会社と比較してみましょう。
モトックスの競合といえば、エノテカが挙げられます。
モトックスとエノテカはどのように違うのでしょうか。

平成27年9月に創業100周年となるモトックスは、輸入ワインや全国地方銘酒、焼酎や泡盛を扱う酒類・飲料専門商社。平成26年売上高を112億円としており、そのうち107億円以上が輸入ワインの売上となっています。近年ではワインを核に、オリーブオイルや水、珈琲の輸入にも着手しており、主要取引先は世界15か国。輸入のみならず日本酒や焼酎、泡盛などの海外輸出も視野に入れるなど、将来的に食の専門商社となることを目指し市場拡大を狙っています。

対してエノテカは、アサヒビールグループのワイン専門商社。東京都港区を本社に置き、ワインの輸入販売、卸売、小売、店舗運営、カフェ経営、通信販売など、一貫した事業展開を行っています。取扱うワインは、世界中から輸入した約4,000種類760万本。国内ではエノテカだけが販売するワインがおよそ7割も占めるなど、エノテカならではの強みを発揮しています。平成26年3月期売上高を173億円としており、売上高推移は年々増加するなど好調を維持しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年における専門商社業界の売上高は41兆2,127億円、経常利益は8,193億円となっており、過去5年間の伸び率を＋2.9％としています。過去の推移によると平成19年までは増加傾向にあったものの、翌20年、21年には世界的な金融危機により減少に転じます。その後は緩やかながら増加を維持。酒類専門商社も好調を維持しています。
近年では業界全体が再編の動きを活発化させており、大手から中小企業まで合併・統合を加速している状態。今後も国内市場は飽和状態となることが予想されるため、酒類専門商社を含め再編の動きはしばらく続くと思われます。

ここまでモトックスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �