株式会社カネカの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社カネカを就職活動の観点から企業研究
テレビCM「カガクでネガイをカナエル会社」、でおなじみの化学メーカー。 化成品・機能性樹脂・食品・医薬品・電子材料・合成繊維などを幅広く手がけています。トップクラスを誇る機能性食品コエンザイムQ10や、世界40%のシェアを獲得しているニッチな製品のほか、グローバルとグローカルに強みがあることで有名な化学業界の株式会社カネカに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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市場規模は約40兆円。高機能品で攻めの投資が増加
国内雇用の86万人を支える化学業界。出荷額は約40兆円で全製造業の約14%を占めるほか、付加価値額は約15兆円で全製造業の約17%といずれも輸送用機械器具製造業に次ぐ第2位の規模を誇ります。さらに、自動車や電子機器など様々な分野に必要不可欠な素材を供給しており、日本における重要な基盤産業を担っています。
日本政策投資銀行の設備投資計画調査によると、化学産業の2017年度国内設備投資は、前年比19.8%増と4年連続増加で、製造業の中では最も増加寄与度の高い業種となっています。投資動機としては、「新製品・製品高度化」が増加しており、前年度に引き続き前向きな投資姿勢が見受けられます。
国内投資の特徴としては、「自動車向け素材」「電池・電子材料」「研究開発関連分野」で投資が増加。なかでも自動車向けは化学業界の設備投資において、最も増加寄与度が高い分野となっています。車体軽量化や環境負荷物質低減に資する素材を中心に増加する見込みに。
世界を視野に歴史を作る。売上高の海外比率65%を叩き出す化学メーカー
今回は、化学業界の中でも、世界1位を誇るニッチな製品に強みを持ち、50年も前から海外進出に挑んでいた、カネカを紹介します。
カネカは、衣食住から医療まで幅広い事業を展開する総合化学会社。化成品・機能性樹脂・食品・医薬品・電子材料・合成繊維などを幅広く手がけており、機能性食品コエンザイムQ10の原料供給でトップクラスを誇るほか、「カネカロン」(ファッションウィッグ)はアフリカの頭髪装飾品市場の60%、世界の頭髪装飾商品市場の40%のシェアを獲得しています。
「カネカロン」はカネカの強みの1つ、「小さく生んで大きく育てること」を象徴する製品の1つ。ユニークな商品や技術を数多く生み出し、それを時代の要請を受けて組み合わせる。そして、クラスター化(複数のセクターをまとめること)して大きく育てていくのです。
さらにカネカの強みとして挙げられるのが、グローバルとグローカル(グローバルとローカルを掛け合わせた造語。地球規模の視野で考え、地域視点で行動すること)です。売上高の海外比率は、既に65%を超えています(食品など内需型の事業を除く)。
50年前、カネカは日本の化学メーカーとして初めてベルギーに降り立つなど海外進出を開始。ニッチ商品があっても、国内だけでは事業として投資の間尺に合わないため、新たな仕事をするときには必ず世界まで視野に入れてきた歴史があるのです。
カネカの成長をドライブしていく戦略とは?
「価値あるソリューションをグローバルに提供することを通じて世界の人々の人生と環境の進化に貢献し存在感のある企業として成長し続けることをめざす」、カネカ。どんな成長戦略を描いているのでしょうか?
会長インタビューによれば、カネカは自前主義、純血主義が色濃く、M&Aやオープンイノベーションを重視していませんでしたが、世の中の流れとして国境はなく、様々な組み合わせを試して自分たちの事業領域を広げ、強化していくということが必要だと考えています。 それは、同社の海外設備投資計画にも表れています。
例えば、車軽量化に貢献するという、「ビーズ法発泡ポリオレフィン生産設備新設」(タイ、2018年稼働)、欧州のシーリング材・接着剤市場拡大対応する、「変成シリコーンポリマー生産設備増強」(ベルギー、2018年稼働)、「バイオ医薬品受託製造用設備増強」(ベルギー、2020年稼働)など、アジアや欧州で積極投資を行っています。
ビジネスフィールドが加速度的にグローバル化する中、カネカは「2020年に海外売上高比率70%」の長期ビジョンを定めました。順次地域統括会社を設立しており、いまも経営の現地化、グローカルを進めています。国境のない世界で、飛躍の可能性を探る挑戦は続いていきます。
株式会社カネカの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
化学業界の株式会社カネカは、テレビCM「カガクでネガイをカナエル会社」、でおなじみの化学メーカー。 化成品・機能性樹脂・食品・医薬品
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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