八十二銀行の企業研究

今回ご紹介するのは、地銀界では比較的財務体質が良好であるため有力地銀に挙げられ、輸出関連取扱に強いことで有名な八十二銀行。

この記事を読んでいる方の中には、八十二銀行への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、八十二銀行の経営理念や同じ銀行業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある銀行会社の中で、なぜ八十二銀行なのか？」という質問への対策を考えましょう。


八十二銀行について深く知るために、まずは八十二銀行の経営理念を確認しましょう。そこから八十二銀行が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

八十二銀行の企業理念は、以下の通り。
『健全経営を堅持し、もって地域社会の発展に寄与する』
（八十二銀行ホームページより引用）

ここから分かるポイントは、何よりもリスクに走らず健全経営を保つということ、及び大半の顧客が住むそれぞれの地域社会の発展を第一に考えるということの2点。
つまり、コンプライアンス・内部統制の強化など経営の質向上、総合的な企業価値の向上に取組み、永続的に地域と共に発展する銀行を目指して歩き続けるということです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 高いコンプライアンス意識
• 責任を持ちスピーディに行動
• お客様第一の気構え
• 地域・県民のよりどころという意識

次に、銀行業界における八十二銀行と競合会社と比較してみましょう。
八十二銀行の競合といえば、静岡銀行が挙げられます。
八十二銀行と静岡銀行はどのように違うのでしょうか。

静岡銀行の売上高は1,860億6,600万円、八十二銀行は1,301億1,200万円です。八十二銀行が静岡銀行より559億5,400万円少なくなっています。
そして静岡銀行の営業利益が647億4,000万円なのに対して、八十二銀行の営業利益は453億4,500万円で、193億9,500万円静岡銀行が高い数字を現しています。
しかし営業利益率は静岡銀行が35％、八十二銀行が35％と、その差はまったくありません。地方銀行のランク付けでトップクラスに位置する静岡銀行と比べても、規模の差こそあれ、八十二銀行の財務体質は全く引けを取っていないのです。

お客様のために知恵を絞り、汗を流す、という職員一人ひとりの負けず嫌いの姿勢が、八十二銀行の最大の強みである、と言われています。地銀の名門として長野県に根を下ろしている八十二銀行は、静岡銀行共々財務体質の優れた、働きやすい職場のように見受けられます。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
金融業界の平成25-26年の業界規模（主要対象企業193社の売上高計）は49兆4,890億円となっています。平成17年から19年までは増加傾向で推移。19年から21年にかけて減少となり21年から25にかけて再び増加傾向に転じています。平成25年の金融業界は、消費者金融分野では横ばい、銀行、証券、損害保険、クレジットカード分野で増加傾向を記録しています。業界規模は、世界経済の回復に伴い25年には再び増加に転じ、同年の銀行業界はメガバンクを中心に堅実な推移を見せています。

ここまで八十二銀行についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 �