東亜道路工業の企業研究

今回ご紹介するのは、道路の建設事業で有名な東亜道路工業。

この記事を読んでいる方の中には、東亜道路工業への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、東亜道路工業の経営理念や同じ土木業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある土木会社の中で、なぜ東亜道路工業なのか？」という質問への対策を考えましょう。


東亜道路工業について深く知るために、まずは東亜道路工業の経営理念を確認しましょう。そこから東亜道路工業が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

東亜道路工業の企業理念は、以下の通り。
『道づくり・街づくりのスペシャリストとして、これからも人と環境の未来を見据えた事業を通してお客様のニーズにお応えいたします』
（社長あいさつより引用）

ここから分かるポイントは、「未来」「応える」の2点。
東亜道路工業では道づくり・街づくりを通して、人々の環境未来やニーズに応えることの出来る企業を目標としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに未来を見据えて取り組んだこと」
• 「今までに何かに応えるために行動したこと」

次に、土木業界における東亜道路工業と競合会社と比較してみましょう。
東亜道路工業の競合といえば、東鉄工業が挙げられます。
東亜道路工業と東鉄工業はどのように違うのでしょうか。

事業について比べると東亜道路工業は、一般道路や高速道路の改良・舗装などを行う道路建設、一般土木、景観・体育施設などを行う土木事業、環境事業、アスファルト製品の製造などを行う製品事業の3つを柱としています。全国には関係会社が23社あるため、グループの力を活かした取り組みが出来ることで業績を伸ばすと共に、様々なニーズに応えることが出来るような企業となることが目標です。
一方東鉄工業は、鉄道線路のメンテナンス工事などを行う線路事業、線路下横断工事や耐震などの補強を行う土木事業、建築事業、太陽光発電を中心とした環境事業を展開しています。企業の目標は「キラリと光る☆オンリーワン」を掲げており、他の企業とは違ったサービスを提供出来るようになることが目標です。

次に財務状況について比べると、東亜道路工業は1,188億円（平成26年）で、東鉄工業は1,093億円（平成26年）となっており、売上高では東亜道路工業が上回る結果となっています。明るい兆しと言われる土木業界の中でも、東亜道路工業では地下貯水システムなどの環境事業や東鉄工業では鉄道線路のメンテナンス工事のように、各企業に得意としている分野の事業を持つことで業界での存在感を表しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成22年頃の金融危機などにより、民間設備投資の削減によって土木業界も規模の減少を受けた業界の一つで、平成24年頃からは円高の修正や民間設備投資の回復などが後押しする形で、市場の規模も拡大している傾向にあります。
また、近年老朽化してきた社会インフラの見直しをしようという動きもあるため、東京オリンピック・パラリンピックの開催も重なる大きな需要の動きがあり、さらに土木業界の市場は拡大していくとの見方です。

ここまで東亜道路工業についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。