中央コンサルタンツの企業研究

今回ご紹介するのは、橋梁や道路、河川や上下水道など、様々な社会基盤整備の設計・計画を行うことで有名な中央コンサルタンツ。

この記事を読んでいる方の中には、中央コンサルタンツへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、中央コンサルタンツの経営理念や同じ建設コンサルタント業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある建設コンサルタント会社の中で、なぜ中央コンサルタンツなのか？」という質問への対策を考えましょう。


中央コンサルタンツについて深く知るために、まずは中央コンサルタンツの経営理念を確認しましょう。そこから中央コンサルタンツが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

中央コンサルタンツの企業理念は、以下の通り。
『豊かな人間環境の創造を求め　心を、知識を、そして技術を磨き　中央は、たくましく進む』
（中央コンサルタンツ「企業理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「自己変革」「挑戦」「独創性」の3点。
「心を磨く」とは「自己を変革する」ことであり、「知識を磨く」とは「可能性に挑戦する」こと、「技術を磨く」とは「独創性を展開すること」としています。この理念に込められているのは、社員の積極的な行動による成長や、基本姿勢に忠実となり新しい自分を創るという思い。これを基本に、個人・企業ともに成長することで社会貢献を目指しています。求める人材は、必死に頑張ることができる人。経験を積んで成長するため積極的に行動し、自らチャンスを掴み取ることができる人を必要としています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 目標達成のために行ってきた努力、自身の成長について
• 困難や挫折の経験、その克服方法について
• チームで行った取組み、その中での自分の役割、そこから得たものについて

次に、建設コンサルタント業界における中央コンサルタンツと競合会社と比較してみましょう。
中央コンサルタンツの競合といえば、セントラルコンサルタントが挙げられます。
中央コンサルタンツとセントラルコンサルタントはどのように違うのでしょうか。

中央コンサルタンツの事業内容は、コンサルタント、マネジメント、実験・解析各業務です。コンサルタントにおいては道路や空港、鉄道を始め、都市計画や区画整理など多岐にわたり対応。新たなインフラ整備はもちろん、既存施設の維持管理や長寿命計画、災害に対する防災・減災など、総合的な事業推進マネジメントを行っています。強みとしているのは高い技術力と多くの経験からくるノウハウ。これをもって各分野の専門技術者が集結し、幅広い社会インフラに高品位な成果品を生み出すことを可能にしています。平成26年5月期売上高は、101億円となっています。

対するセントラルコンサルタントは、マネジメント、建設、計画・環境等、各分野にてコンサルタントを行う企業。主に、国内では国および地方公共団体、海外では社会資本整備に係るものを業務としています。強みとなっているのは調査から設計、維持管理までのトータルプロデュース。中央コンサルタンツ同様、様々な分野の専門家が集結することで、高度な技術とノウハウを最大限に活かしたサービスの提供を可能としています。平成26年9月期売上高は86億円となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25-26年における建設コンサルタント業界の売上高は、業界規模で3,556億円、経常利益は219億円となっています。過去の推移によると、平成17～20年までは増加傾向にあったものの、翌21年には世界的な不況の影響を受け減少に転じます。その後数年間横ばいを維持し、平成24年に入ると再び増加傾向に。これは経済回復の兆候により、企業投資や個人消費が回復に向かったことが大きな要因となっています。加えて、震災復興事業による需要増加も、建設コンサルタント業界全体を回復させることになりました。
今後は、アジアを中心としたインフラ整備需要の高まりにも期待が持てることから、引き続き好調を維持することが予想されています。海外における政府開発援助の予算増加も、業界にとって大きなメリットとなっています。

ここまで中央コンサルタンツについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう�