住友大阪セメントの企業研究

今回ご紹介するのは、セメント製品で有名な住友大阪セメント。

この記事を読んでいる方の中には、住友大阪セメントへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、住友大阪セメントの経営理念や同じ土石製品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある土石製品会社の中で、なぜ住友大阪セメントなのか？」という質問への対策を考えましょう。


住友大阪セメントについて深く知るために、まずは住友大阪セメントの経営理念を確認しましょう。そこから住友大阪セメントが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

住友大阪セメントの企業理念は、以下の通り。
『私たちは、地球環境に配慮し、たゆまない技術開発と多様な事業活動を通じて、豊かな社会の維持・発展に貢献する企業グループを目指します。』
（住友大阪セメント　企業理念・行動指針ページより引用）

ここから分かるポイントは、「環境保全」「豊かな社会」の2点。
地球環境の保全を意識しながら生産活動を行う。幅広い分野においてさらなる技術開発を目指し、豊かな社会に貢献していく。こうしたことを住友大阪セメントでは重視していると考えられます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 環境保全に配慮した事業活動を行うために、組織としてどんな目標を掲げるか
• 社会の豊かさの向上につながるような技術開発をするために、どんなことを心がけるか

次に、土石製品業界における住友大阪セメントと競合会社と比較してみましょう。
住友大阪セメントの競合といえば、宇部三菱セメントが挙げられます。
住友大阪セメントと宇部三菱セメントはどのように違うのでしょうか。

まずは住友大阪セメントと宇部三菱セメントの財務状況を見てみましょう。
住友大阪セメントの2013年4月から2014年3月末までの営業収入（売上高）は2,351億円であるのに対し、宇部三菱セメントの2014年4月から2015年3月末までの営業収入（売上高）は1,306億円です。

つぎに事業内容を見てみましょう。
住友大阪セメントは、創業時からセメント事業を中心に、環境リサイクル、発電、建材、鉱産品、独自技術によるナノ粒子などの新材料、光通信用デバイス・電子機器など、様々な分野を手がけてきました。社会インフラ構築のために不可欠な分野と言っても良いでしょう。近年では、セメント製造において産業廃棄物・副産物を積極的に受け入れ再資源化するなど、環境保全や循環型社会の形成にも貢献しています。

一方宇部三菱セメントは、宇部興産と三菱マテリアルの強力な生産体制と潤沢な資源をバックグラウンドに持つ企業です。国内に７つの工場があり、 全生産能力（クリンカベース）は、年間1,620万トンで、世界屈指のスケールです。全工場でISO9000シリーズの認証を取得し、厳格な生産工程管理の下、セメントの商品を生産しています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
以前の土石製品業界は地方財政の悪化、補正予算の凍結等の影響により公共需要が減少し、民間需要も厳しい状況が続いていました。しかし、平成23年頃から東日本大震災などの災害の復旧・復興工事が増加し始めました。さらに、その後の国内経済の回復に伴い民間住宅投資需要も増加し、業界は全体として上向きとなりました。さらに、東京五輪開催決定に伴う公共工事の増加などもあり、今後のさらなる増収増益が期待されます。

ここまで住友大阪セメントについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。