日本パーカライジングの企業研究

今回ご紹介するのは、表面処理薬剤や環境対応型製品を積極的に開発していることで有名な日本パーカライジング。

この記事を読んでいる方の中には、日本パーカライジングへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本パーカライジングの経営理念や同じ化学業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある化学会社の中で、なぜ日本パーカライジングなのか？」という質問への対策を考えましょう。


日本パーカライジングについて深く知るために、まずは日本パーカライジングの経営理念を確認しましょう。そこから日本パーカライジングが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日本パーカライジングの企業理念は、以下の通り。
『1.日本パーカライジンググループは、金属表面処理技術の経験を 活かして自動車・鉄鋼業等を中心に産業に貢献すべく、あらゆる素材の表面改質の分野で市場における技術的な優位性を維持し、 世界のリーダーたることを経営の基本方針としております。
2.日本パーカライジンググループは、激変する経済環境の変化に 対応すべく、東南アジア、中国、米国、欧州でグローバル化を進めると共に、国内・外 のグループ連携強化を行い、経営体質の基盤強化を図ります。
3.日本パーカライジンググループは、環境保全への積極的な取組み を経営最重点課題の一つとして捉え、グループ事業を通じて地球 環境保全に貢献する企業を目指します。』
（企業HP経営基本より引用）

ここから分かるポイントは、「貢献」「積極的な取り組み」の2点。
日本パーカライジングでは、企業の技術を活かして様々な産業に貢献することや、海外でのグローバル化を進めると共に、地球環境にも貢献する企業を目指しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに貢献したこと」
• 「今までに積極的に取り組んできたこと」

次に、化学業界における日本パーカライジングと競合会社と比較してみましょう。
日本パーカライジングの競合といえば、石原産業が挙げられます。
日本パーカライジングと石原産業はどのように違うのでしょうか。

事業について比べると、日本パーカライジングでは、アルミやチタン、亜鉛などあらゆる素材の製品を腐敗やサビなどから守るために開発されている表面処理薬剤の分野に力を入れています。 それぞれの目的に応じた薬品の開発を行い、エアコンなどの異臭を抑える効果やサビを防止するための「パーレン」や車のボディ部分の塗装密着や熱効率の向上のための「プレパレン」などが代表的です。そして、表面防錆処理などを行う加工事業部の2つの事業からなっています。

一方石原産業では、酸化チタン製品としてモノを保護する顔料の開発や、電池材料、機能材料では、微粒子酸化チタン合成の技術を活かしたシリーズを開発しています。
他の事業では様々な除草剤としての農薬の開発や、研究試薬のキットの製造・販売を行うなどの幅広い分野で事業を展開しているのが特徴です。

次に財務状況について比べると、日本パーカライジングでは997億円（平成26年度）で、石原産業では1052億円（平成26年度）となっており、売上高では石原産業が上回る結果となっています。石原産業では様々な事業を行っていることが特徴ですが、日本パーカライジングでは、表面処理薬剤の分野で様々な製品を生み出して、表面処理のエキスパートを目指しているため、今後の活躍に注目です。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年では、少し右肩上がりの推移を見せている化学業界ですが、数年前の原油の高騰時には業界全体が規模を縮小してしまうなどの動きがあり、原油などの価格によって左右される部分もある化学業界では、企業の買収やアジアへの進出が活発化している傾向にあります。
また、近年一番のニュースはガソリンの価格の大幅な値下げでも話題となった、原油価格が暴落したことではないでしょうか。平成25年には好転し、市場の規模も拡大している化学業界ですが、このような局面で化学業界がどのように動くのかが今後の注目する点と言えます。

ここまで日本パーカライジングについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょ�