デュポンの企業研究

今回ご紹介するのは、家畜用の飼料や洗剤、作物用の種子の製造・販売で有名なデュポン。

この記事を読んでいる方の中には、デュポンへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、デュポンの経営理念や同じ化学業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある化学会社の中で、なぜデュポンなのか？」という質問への対策を考えましょう。


デュポンについて深く知るために、まずはデュポンの経営理念を確認しましょう。そこからデュポンが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

デュポンの企業理念は、以下の通り。
『伝統と革新のデュポン。その企業使命は、「持続可能な成長」です。』
（企業HP使命より引用）

ここから分かるポイントは、「革新」「成長」の2点。
デュポンでは、持続可能な成長を目指して、伝統を守りながらも、革新的に進むことを目指しています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までに自身の革新に向けて取り組んだこと」
• 「今までに成長するために努力したこと」

次に、化学業界におけるデュポンと競合会社と比較してみましょう。
デュポンの競合といえば、協同飼料が挙げられます。
デュポンと協同飼料はどのように違うのでしょうか。

デュポンでは家畜用の飼料や動物栄養・疾病予防、農作物の種子などを製造・販売しています。個人向けなどだけではなく、工業用バイオテクノロジーとして家畜向け飼料、洗剤、バイオ燃料の開発も行っていることから、家畜関係の事業が一番の強みです。
化学製品では顔料や調理器具などの分野にも進出し、企業として自社の製品の製造・販売・輸出入などを行い、研究・開発も担うことですべてを自社で行う一貫した事業を進めています。

一方で協同飼料では、様々な種類の飼料を生産しており、その種類は採卵鶏用飼料、ブロイラー用飼料、養豚用飼料、肉牛用飼料などの飼料をそれぞれの発育ステージに合わせて生産しています。その他には、家畜用のサプリメントの生産や鶏卵事業、食肉事業を行っていることが特徴です。これらの事業は全国の養鶏場や農場から卵や豚肉を仕入れて、全国の小売店などに販売する架け橋となっており、トレーサビリティーなどの確保にも力を入れています。

次に財務状況について比べると、デュポンでは1,227億円（平成26年期）で、協同飼料では1,383億円（平成26年期）となっており、売上高では協同飼料が上回る結果となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年では、少し右肩上がりの推移を見せている化学業界ですが、数年前の原油の高騰時には業界全体が規模を縮小してしまうなどの動きがあります。
原料の価格によって左右される部分もある化学業界では、アジアへの進出や企業の買収が活発化しているのが特徴です。

また、近年一番のニュースはガソリンの価格の大幅な値下げでも話題となった、原油価格が暴落したことではないでしょうか。平成25年には好転し、市場の規模も拡大している化学業界ですが、原料価格が変化していく化学業界で、どのように動くのかが今後の注目する点と言えます。 さらに、飼料の原料となるトウモロコシなども気候によって、価格に大きな違いが出ることも見通しが難しいです。

ここまでデュポンについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�