井関農機の企業研究
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2015年07月11日更新
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井関農機の企業研究

ISEKI & Co., Ltd.

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はじめに

今回ご紹介するのは、1926年創立以来、農業機械の総合専業メーカーとしてわが国農業の近代化に貢献してきたことで有名な井関農機。

この記事を読んでいる方の中には、井関農機への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか?」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要 (2)「企業」を知る (3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。

会社概要(平成27年7月10日現在)

商号井関農機株式会社
(ISEKI & Co., Ltd.)
発足大正15年8月
代表者代表取締役社長 木村 典之
従業員数754人(平成27年3月31日現在)
本社愛媛県松山市馬木町700番地
売上高922億5,200万円(平成27年3月期)
一人当たり売上高1億2,235万円(平成26年12月期)
営業利益-26億6千万円(平成27年3月期)
初任給202,300円(平成27年4月実績)
平均年収632万円(平成27年7月実績)

「企業」を知る。志望理由でライバルとの差を付けよう!

ここでは、井関農機の経営理念や同じ機械業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある機械会社の中で、なぜ井関農機なのか?」という質問への対策を考えましょう。


井関農機について深く知るために、まずは井関農機の経営理念を確認しましょう。そこから井関農機が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

井関農機の企業理念は、以下の通り。
『需要家には喜ばれる製品を。従業員には安定した職場を。株主には適正な配当を。』
(井関農機ホームページより引用)


ここから分かるポイントは、需要家に喜ばれる製品の提供』の継続。わが国ならびに世界の 農業に貢献。の2点。
つまり、顧客に高品質で喜ばれる製品を提供しつつ、わが国ならびに世界の 農業に貢献を続けていくためには、会社全体、そして社員一人ひとりの成長が不可欠です。そこで、社員が自ら変化し成長することを促すため、従業員には安定した職場を、そして、株主には適正な配当を通して素晴らしい製品を生み出し、結果的に社会貢献を続けていくということです。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
  • 農業の発展に注ぐ情熱
  • 新しい製品開発に向けた意欲
  • グローバルな視点
  • ステークホルダーの利益優先

次に、機械業界における井関農機と競合会社と比較してみましょう。
井関農機の競合といえば、クボタが挙げられます。
井関農機とクボタはどのように違うのでしょうか。

クボタの売上高は7,765億1,800万円で井関農機より6,842億6,600万円高く、同時に営業利益も669億6,800万円と-26億6千万円の井関農機と比べると696億2,800万円高くなっています。クボタの営業利益率は8.6%、井関農機のそれは-2.9%と、11.5%もクボタが高くなっています。

さて、この井関農機より業績の良いクボタと比べて、井関農機はそこで働く社員から見た場合、どのような環境にあるのでしょうか。
20代成長環境と人材の長期育成に関しては、井関農機の方が高いポイントを得ていますが、待遇面の満足度ではクボタが優っています。
但し、総合評価では、どちらも遜色がありません。
有給休暇消化率はクボタが45.2%、これに対して井関農機は35%と10.2%も下回っています。国際化が進んでいるクボタと比べると、井関農機にはまだまだ有給休暇をとりにくい雰囲気があるのでしょうか。

一方月平均残業時間はクボタが45時間なのに対して、井関農機は27時間と18時間もクボタより少なくなっています。月45時間の残業時間は一日大体2時間と考えられるので、結構きついような気もします。
今期は営業利益が赤字だった井関農機ですが、これからますます人口が増えて、世界的に食料品が不足することが予想される現代、農機具メーカーの将来はそれほど悪くないと思われます。

1926年の創立以来、農機具メーカーとしてひたすらに日本の農業を助けてきた井関農機、今後今まで以上に海外に進出をして売り上げ拡大を狙える余地は大いにあります。営業利益の赤字を、クボタを超える黒字にするために、農業に命を燃やしてこのメーカーで頑張ってみるのも面白い選択ではないでしょうか。あなたの頑張りで有給休暇取得率のアップを図り、生産性向上に努めるのも遣り甲斐のある仕事のような気がするのですが。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
農業用機械は稲作用、畑作用、果樹園芸用などに分類され、農作業の工程別にトラクタ、コンバイン、バインダ、田植え機など各種機械があります。近年、農業政策の変換や農家の後継者難などで国内の農家数は減少し続けており、農業用機械製造業の事業所数も減少基調になっています。それに加えて、高齢化も進みます。そのため、労働負担を軽減することができ、多様化するニーズに対応する高機能製品の開発を行うことで需要を喚起する余地はまだまだ残されています。 
  一方、家庭菜園向け農機の需要は伸びてきており、各農機メーカーは安価で操作が簡単な小型農機を市場に投入し、激しいシェア争いを繰り広げています。定年後の生きがいや健康増進にも役立つことなどをアピールし、ブームは定着しつつあります。 
しかし、やはり国内需要の飛躍的な伸びは期待できないため、メーカーは輸出に力を入れています。トラクタを中心としたアジア・中近東向け製品輸出が好調です。

そういった状況の中で、近年叫ばれているのが農業IT化です。その市場規模は、2020年に580~600億円と予測され、これは 2013年の市場規模は66億円と推定されていたことを考えると、2013年比約9倍の成長が見込まれるということです。なかでも農業クラウドサービスが大きく進展すると予測された結果、2013年比約28倍の伸びとなり、農業IT化市場の75%を占めています。
この近年の流行の動きにうまく乗るためには、従来の農機具メーカーは、国際化と共に、さらなるIT化を図る必要が大いにあると言えるでしょう。

「採用情報」を知る。過去の選考をチェックしよう!

ここまで井関農機についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考

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・企業情報|企業理念|井関農機株式会社, http://www.iseki.co.jp/company/ ,2015年6月DL.
・井関農機(株)【6310】:単独決算推移 - Yahoo!ファイナンス, http://profile.yahoo.co.jp/independent/6310 ,2015年7月DL.
・(株)クボタ【6326】:単独決算推移 - Yahoo!ファイナンス, http://profile.yahoo.co.jp/independent/6326,2015年7月DL.
・クボタと井関農機の比較 「社員クチコミ」 Vorkers, http://www.vorkers.com/a0910000000FrKs/compa/a0910000000FrJ2/,2015年DL.
・農業用機械製造業(一般機械器具)|フィデリ・業種ナビ, http://industry.fideli.com/industry/m/industry23_3_1.html ,2015年DL.
・井関農機 年収:622万円-年収ラボ, http://nensyu-labo.com/kigyou_iseki.htm,2015年5月DL.
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