TOAの企業研究

今回ご紹介するのは、音響機器で有名なTOA。

この記事を読んでいる方の中には、TOAへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、TOAの経営理念や同じAV機器業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるAV機器会社の中で、なぜTOAなのか？」という質問への対策を考えましょう。


TOAについて深く知るために、まずはTOAの経営理念を確認しましょう。そこからTOAが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

TOAの企業理念は、以下の通り。
『顧客が安心して使用できる商品をつくる、
取引先が安心して取引きできるようにする、
従業員が安心して働けるようにする』
（TOA　会社情報ページより引用）

ここから分かるポイントは、「安心」「信頼」「働きやすい環境」の3点。
安心して使用できる安全性の高い商品を提供する。安心して取引ができるよう、取引先との信頼関係を築く。従業員が安心して気持ち良く働ける環境作りを目指す。こうしたことをTOAでは重視していると考えられます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• 安全性の高い商品を開発するために、どんな点に着目するか
• 他者から高い信頼を得るために、どんな努力をするか
• 安心して働ける職場環境を作り出すために、一社員としてどんなことを心がけるか

次に、AV機器業界におけるTOAと競合会社と比較してみましょう。
TOAの競合といえば、ヒビノが挙げられます。
TOAとヒビノはどのように違うのでしょうか。

まずはTOAとヒビノの財務状況を見てみましょう。
2014年4月から2015年3月末までの営業収入（売上高）は、TOAが45,152百万円であるのに対し、ヒビノは13,664百万円です。一方で営業利益は、TOAが4,239百万円のところ、ヒビノは260百万円です。

つぎに事業内容を見てみましょう。
TOAは、業務用の音響機器とセキュリティ機器の専門メーカーです。業務用放送の分野で、ハードからソフトまですべての機器をシステムで提案できる企業は世界でも非常に少なく、それがTOAの一番の強みとなっています。今後はさらに海外展開を進め、現地のマーケティング、商品開発、製造、販売まで行うことを目指しています。地域密着化を進め、各国・各地域のニーズに応じた音・映像・ネットワークを提供していこうとしているのです。

一方ヒビノは、音響と映像の各分野で販売事業とサービス事業を展開しています。プロ用音響機器・映像機器のシステム設計から設置・施工そしてLEDディスプレイ・システムの開発・販売、コンサート音響及びイベント映像サービス、機材レンタルまで幅広く手がけています。プロ用AV＆IT（音響・映像・情報技術）を基軸としたトータル・ソリューション企業としての地位を確立すべく成長を続けています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
近年、オーディオ関連の業界ではハイレゾリューション（ハイレゾ）音源が注目されています。ハイレゾとは、データ量をCDの3～8倍に増やすことで高音質を実現した楽曲データ（ハイレゾ音源）と、その再生機器などの総称です。

国内でハイレゾ音源の配信が始まったばかりの頃は、対応するジャンルがクラシックやジャズなどに限られていたため幅広く普及することはありませんでした。しかし、オーディオ機器メーカーがハイレゾ対応の携帯音楽プレーヤーやスマートフォンなどを手がけるようになり、徐々に知られるようになりました。現在オーディオ市場が縮小する中、その巻き返しを図るための本命として、ハイレゾへの期待が高まっています。

ここまでTOAについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フロ�