タケエイの企業研究

今回ご紹介するのは、廃棄物のリサイクルで有名なタケエイ。

この記事を読んでいる方の中には、タケエイへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、タケエイの経営理念や同じサービス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるサービス業界の会社の中で、なぜタケエイなのか？」という質問への対策を考えましょう。


タケエイについて深く知るために、まずはタケエイの経営理念を確認しましょう。そこからタケエイが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

タケエイの企業理念は、以下の通り。
『自然との調和、地域住民との共生を基調として、環境負荷の低減を前提とした資源の循環的活用の社会システム形成に貢献するために、今の顧客ニーズに対応したリサイクル技術の確立と施設の充実を推進する。』
（タケエイホームページより引用）

ここから分かるポイントは、資源の循環的活用の社会システム形成へ貢献するという点。
廃棄物処理、リサイクル事業を行うタケエイは、 廃棄物の収集運搬、 再資源化、エネルギー化、最終処分に関わっています。事業活動において、資源の循環的利用を強く意識しリサイクルに取り組んでいる企業です。周辺の自然環境、住環境に配慮しながら、省エネルギー、CO2の削減などに積極的に取り組む姿勢が企業理念にも表れているといえるでしょう。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の二点です。

• 環境、リサイクルへの関心がある
• 地域や社会に積極的に貢献する姿勢

次に、サービス業界におけるタケエイと競合会社と比較してみましょう。
タケエイの競合といえば、ダイセキが挙げられます。
タケエイとダイセキはどのように違うのでしょうか。

タケエイの売上高は264億円、経常利益は18億円、当期純利益は34億円（平成27年３月第39期）となっています。
これに比べてダイセキは、売上高、経常利益、当期純利益においてタケエイより多く、売上高は457億円、経常利益は74億円、当期純利益は40億円（平成27年2月期）となっています。

しかしながら、自己資本当期純利益率を見るとタケエイは14.9％とダイセキの7.5％に比べて高くなっています。自己資本当期純利益率から、タケエイがより効率的に利益を上げられていることが分かります。

タケエイが産業廃棄物の収集、運搬、再資源化、最終処分まで、一貫処理を行っているのに対し、ダイセキは、主に廃油、廃水、汚泥などの液状産業廃棄物の処理、リサイクル事業を行っています。同じリサイクル事業であっても、タケエイが最終処分場を厳格に運用し、埋立てを終えた跡地を有効利用している点は強みと言えるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
2015年7月24日に環境省が発表した報告書（2013年度版）によると、2013年の環境産業の市場規模は、前年比約4.0％増の約93兆円2870億円に拡大したことが明らかになりました。

市場規模を見ると、環境汚染防止が13兆2008億円、地球温暖化対策が28兆2345億円、廃棄物処理、資源有効利用が43兆7790億円、自然環境保全が8兆728億円となっており、廃棄物処理、資源有効利用が占める割合が最も多いことが分かります。

市場規模の推計に基づく環境産業の付加価値額（GDP）は約40兆円であり、これは全産業の付加価値総額の約8.4％となっています。2000年は5.5％であったことから、順調に増加している状況にあり、今後の見通しも明るいでしょう。環境産業が日本の経済成長に与える影響は、今後も拡大していくと思われます。

ここまでタケエイについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�