日本金銭機械の企業研究

今回ご紹介するのは、貨幣処理機器の製造・販売で有名な日本金銭機械。

この記事を読んでいる方の中には、日本金銭機械への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本金銭機械の経営理念や同じ機械業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある機械会社の中で、なぜ日本金銭機械なのか？」という質問への対策を考えましょう。


日本金銭機械について深く知るために、まずは日本金銭機械の経営理念を確認しましょう。そこから日本金銭機械が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日本金銭機械の企業理念は、以下の通り。
『成果は顧客のために　JCMグループは、真に顧客やユーザーの視点に立ったモノづくりやサービスの提供を行い、貨幣流通において市場と価値を創造し続ける真のグローバル企業を目指します。』
（企業HPより引用）

ここから分かるポイントは、「創造」「目指す」の2点。
日本金銭機械では、自社で作りだす機械をユーザー目線で作り、価値の創造と海外での活躍を目標としていいます。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。

• 「今までで創造したこと」
• 「今まで目標としてきたこと」

次に、機械業界における日本金銭機械と競合会社と比較してみましょう。
日本金銭機械の競合といえば、日本コンラックスが挙げられます。
日本金銭機械と日本コンラックスはどのように違うのでしょうか。

事業について比べると、日本金銭機械では鑑別技術を使った貨幣処理機器、金融関係機器、遊技場向関連機器の開発・製造を行っています。ゲーミング市場のカジノでは、ドルに着目した鑑別機器を作ったことにより大きな成功を収め、今では様々な国の通貨の鑑別を行う機器の製造を行っていることが特徴です。これらの技術を活かして、国内外のATMや発券機の機械を開発・製造を行い、海外の市場でも定評を得ています。遊技場市では貨幣処理機器だけではなく、ホールシステムからバックヤード機器に至る幅広い製品を開発・製造することで事業の幅を広げています。

一方で日本コンラックスでは、製品のカテゴリーとして貨幣関連、紙幣関連、電子マネー関連の3つの製品があります。それらの機器は自動販売機などの市場で使われている他に、リテール市場や駐車場精算機としてトランスポート市場向け、パチンコ業界などに向けたゲーミング市場向けの機器を展開しています。電子マネー関連では、様々な電子マネーカードに対応している電子マネー決済末端があり、生活に欠かせない機器の製造を行っています。 次に福利厚生について比べると、日本金銭機械では年間の休日が125日あり、育児休暇や介護休暇も充実し、諸手当では家族手当、住宅手当なども充実していることが魅力です。
日本コンラックスでは、通勤手当、残業手当の他に独身寮があり家賃が月々4千円となっています。教育にも力を入れており、無料で通信教育を利用できる制度が魅力です。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
機械業界では順調に業績を伸ばしてきた過去がありましたが、平成21年に金融危機の影響で大きく市場が縮小しました。現在では少しずつ回復し、右肩あがりの伸びを見せています。
機械業界の大きな業界は、自動車向けの工作機械を作っている業界でしたが、自動車の市場が縮小したことに伴って、大きな打撃を受けることになりました。
今後は自動車産業関連だけではなく、様々な産業に対応できるような機械業界となっていくのか、海外に向けて需要を求めていくのかなどの選択が必要となってきています。

ここまで日本金銭機械についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。