【インターン体験記】三菱重工業（2016卒）

【ライタープロフィール】

• 男性
• 東京大学大学院新領域創成科学研究科
• 理系
• メーカー業界

三菱重工業は、業界として分類するのであればメーカーに該当します。
扱っている製品群は産業用機械から発電プラント、航空宇宙、防衛関連と幅広い分野のものづくりを一手に担う企業です。同一の企業の中で多数の製品群を扱っていることが持ち味です。

この記事では、三菱重工（技術統括本部総合研究所）のインターンシップについて、以下の項目から体験記をお伝えします。

• 概要
• 内容
• 選考プロセス
• ここだけの話

三菱重工業株式会社　インターンシップ この項目では、三菱重工業（技術統括本部総合研究所）のインターンシップの内容を時系列に沿って記載します。

【1日目】
私が参加したインターンは全部で20人いる中で、5人でひとつのグループを形成してその後のグループワーク、プレゼンテーションなどを行う、という形式でした。
1日目は学生の顔合わせ、及びインターン中の注意事項や企業倫理の説明（業務内容など社外秘となるものは持ち帰らないことなど)、加えて工場や実験施設の見学、といった内容でした。

【2日目】
2日目からグループワークが始まりました。形式としてはそれぞれのグループに先輩社員の方が1人つき、与えられた課題について皆で議論や考察を行っていく、というものでした。
私の配属されたグループの2,3日目の課題は「航空機の水没に関するシミュレーション」でした。専用の数値解析ツールの使用方法を先輩社員の方から教えていただき、使い方を覚えました。また、同時に施設の見学も行いました。

【3日目】
3日目は2日目に先輩社員の方から使用方法を教えていただいた解析ツールを用いてより良い結果を出すためにはどうすればよいのか、最低限満たさなければいけない条件は何か、という内容についてグループ内で議論をしました。
また、最終日に控えているプレゼンテーションのためのスライド作成にも着手し始めました。

【4日目】
4,5日目は2,3日目とは別の部署の先輩社員の方の指導のもと、「航空機の風洞試験」に関する課題に取り組みました。
この日は風洞試験装置の原理、航空力学などに関する講習を受けた後、装置を大鯨に動かしてみることや実験中の観測の方法などを教えていただき、複数の試験条件下での結果の違いというものを体感しました。また、同時に施設の見学も行いました。

【5日目】
5日目は4日目で学んだことを活かし、グループ内で風洞試験の結果、空力性能をよりよくするためには模型のどこを改善すればよいのか、といったことについて議論し、実際に実験してみて検証することを行いました。
この際にメンバーの中で航空力学に詳しい方が存在し、その方が議論のまとめのような役割をしてくださっていました。

【6日目】
6,7日目は再び別の部署の先輩社員の方の指導のもと、「熱交換器の性能向上」に関する課題に取り組みました。
この日は熱交換器、熱力学に関する講習を受けた後に熱交換器の性能試算ツールの使用方法を教えていただき、使い方を覚えました。また、同時に施設の見学も行いました。

【7日目】
7日目は6日目に使い方を覚えた性能試算ツールを用いて冷却性能要求が一定の値で決められている場合に製品を小型化するためには製品をどのように改良させていけばよいのか、ということについてグループ内で議論と試算を行いました。
特に支配的なパラメータは何か、前提条件として守らなければいけないことは何か、という内容について考え、その後細かいところを埋めていく、という形で議論が進んでいったと思います。

【8日目】
8,9日目は最終日（10日目）にあるプレゼンテーションのための資料作りとその練習に取り組みました。
プレゼンテーションの内容としては自分達がインターンで経験した事柄をまとめて発表する、というオーソドックスなものでしたが、経験した内容が大変多く、時間内にまとめることが難しかったことを覚えています。
この日は課題の内容（3つ）ごとで担当する人をグループ内で決め、それぞれの担当分野の資料作りがメインでした。

【9日目】
9日目は、まず午前中には8日目にそれぞれ担当ごとに作成した資料をまとめる作業を行いました。
午後には雛形を形成し、一度先輩社員の方に模擬発表を見てもらい、その結果得られた反省点をフィードバックして資料や発表内容を変更する、ということを2〜3度行いました。

【10日目】
10日目は、午前中は発表内容の最終確認と最終仕上げを行い、午後は先輩社員の方々と各部署の位の上の方々の前で4グループがそれぞれプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションを通じて他の3グループがそれぞれどのような課題に取り組んでいたのかを知ることができ、様々な分野の知識をつけることができました。

三菱重工業（技術統括本部総合研究所）のインターンシップにおける選考プロセスは、以下の通り。 エントリーシート さらに以下では、各プ