イズミヤの企業研究

今回ご紹介するのは、大阪拠点の総合小売業チェーンストアで有名なイズミヤ。

この記事を読んでいる方の中には、イズミヤへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、イズミヤの経営理念や同じスーパー業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるスーパー会社の中で、なぜイズミヤなのか？」という質問への対策を考えましょう。


イズミヤについて深く知るために、まずはイズミヤの経営理念を確認しましょう。そこからイズミヤが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

イズミヤの企業理念は、以下の通り。
『地域のお客様が、健康で楽しく、心豊かな生活をおくれるように、安全で安心な商品とサービスの提供を通して“ええもん安い”の商道を追求し、社会に貢献します』
（イズミヤ「経営理念」より引用）

ここから分かるポイントは、「お客様第一」「研究努力」の2点。
イズミヤは、お客様に満足してもらうことを唯一の使命とし、お客様の身になって品質・値段等の研究に努め、暮らしに欠かすことのできない存在であり続けることを目指しています。求める人物像は、このような理念に共感したうえ、イズミヤの成長を担うという気概のある人。5年後、10年後に基幹社員となり、マネジメントできる人材を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。

• チームで達成したこと、その中での自分の役割、リーダーの経験
• 自ら目標を立て継続して努力していること、そこから得たスキル
• 困難や挫折を克服し達成したこと、その克服方法

次に、スーパー業界におけるイズミヤと競合会社と比較してみましょう。
イズミヤの競合といえば、マルエツが挙げられます。
イズミヤとマルエツはどのように違うのでしょうか。

イズミヤは、衣料品、食料品、電器、家具、レジャー用品、日用雑貨等の総合小売チェーンストア。大阪を拠点に94店舗を展開しています（平成27年8月末現在）。地域密着型の営業を強みとし、各店舗の商品・サービスは地域ごとに異なる形態。それぞれの場所で求められるものを提供し、常に顧客のニーズを満たすことに努めています。特に力を入れているのは食料品ですが、近年ではオリジナルブランドやネットスーパーへの取組みにも積極的。平成26年2月期売上高を3,314億円、経常利益を27億円としており、同年にはエイチ・ツー・オー リテイリングと経営統合することで関西市場でのシェアを拡大しています。

対してマルエツは、食料品、家庭用品、衣料品などを販売するスーパーマーケットチェーン。首都圏を中心に278店舗を展開しています（平成27年4月現在）。出店店舗数では業界トップクラスの強みがあり、展開する「マルエツ」「マルエツ　プチ」「リンコス」での客数は1日およそ60万人。首都圏最大のスーパーマーケットチェーンとして、食料品を中心に幅広い品揃えで高い集客力を誇っています。イズミヤ同様、地域ごとのニーズに合わせた商品・サービスの展開で魅力ある店舗の実現に成功しており、プライベートブランド商品も充実。平成26年2月期売上高を3,193億円、経常利益を30億円とし、平成25～26年スーパー業界売上高ランキングでは、10位のイズミヤに次いで11位となっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成25～26年の業界売上高は21兆6,588億円、経常利益は7,296億円です（対象企業52社）。過去の推移は平成17年から19年まで増加傾向にあり、その後若干減少しながらも横ばいを維持します。平成22年頃までは、景気の悪化により消費者の低価格指向が目立つようになっていたためです。再び増加に転じたのは平成23年から25年にかけて。アベノミクスや増税前の駆け込み需要などの影響により、結果的に過去5年の伸び率をプラス2.3％としています。

近年、業界各社ではPB（プライベートブランド）商品に注力しており、イオングループとセブン＆アイグループの2トップも積極的な取組みを見せています。卸売業者を介さないPB商品は、企業にとっては高い祖利益率の確保に繋がり、消費者にとっては良い商品を低価格で購入できるメリットがあります。しかも原材料や製造方法、デザイン等も指定できことから、今後もさらに普及し企業のオリジナリティを高めることに活用されそうです。

ここまでイズミヤについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選�