岩波書店の企業研究
IWANAMI SHOTEN
はじめに
この記事を読んでいる方の中には、岩波書店への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか?」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。
(1)会社概要 (2)「企業」を知る (3)「採用情報」を知る
他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。
会社概要(2015年9月9日現在)
商号 | 株式会社岩波書店 (IWANAMI SHOTEN) |
---|---|
発足 | 1949年4月30日 |
代表者 | 岡本 厚 |
従業員数 | 200名 |
本社 | 東京都千代田区一ツ橋2丁目5番5号 |
売上高 | 約17922百万円(2008年) |
一人当たり売上高 | 87.4 百万円(2008年) |
営業利益 | 非公開 |
初任給 | 非公開 |
平均年収 | 非公開 |
「企業」を知る。志望理由でライバルとの差を付けよう!
岩波書店について深く知るために、まずは岩波書店の経営理念を確認しましょう。そこから岩波書店が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。
岩波書店の企業理念は、以下の通り。
『「人間は、日本社会は、こうあるべきではないか、こうあってはならないのではないか」――。岩波書店は、100年にわたり、問いを発し続けてきました。いま大切なのは、言葉です。哲学と論理と倫理を背景にもつしっかりとした言葉です。それこそが時代の崩壊を食い止める杭となり、よりよい社会をつくる礎となります。』
(ホームページ「岩波の志」より引用)
ここから分かるポイントは、「人間は、日本社会は、こうあるべきではないか、こうあってはならないのではないか」に続く「岩波書店は、100年にわたり、問いを発し続けてきました。いま大切なのは、言葉です。哲学と論理と倫理を背景にもつしっかりとした言葉です。」という点。
出版社として本を通し、哲学と論理と倫理を背景にもつしっかりとした言葉を発信していく。そして、人間は、日本社会は、こうあるべきではないか、こうあってはならないのではないかという問いを社会に発していくことが使命であると言えます。
ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の三点です。
- 情報をわかりやすく伝えることができる
- 時代の動きに迅速かつ的確に対応できる
- 幅広い視野を持っている
次に、出版業界における岩波書店と競合会社と比較してみましょう。
岩波書店の競合といえば、大修館書店が挙げられます。
岩波書店と大修館書店はどのように違うのでしょうか。
岩波書店は、岩波文庫や日本古典文学大系、広辞苑などの名作や辞書を出版している出版社、大修館書店は主に語学とスポーツに関する辞書、教科書、雑誌などを発行している出版社です。
会社の規模を表すと言われている資本金額は大修館書店4500万円、岩波書店9000万円となっており、この数字だけを見ると岩波書店の方が圧倒的に規模が大きいと言えますが、大修館書店の従業員数は140名で支店及び営業所が7箇所あるのに比べて、岩波書店の従業員数は200人ですが営業所は本社一箇所のみとなっています。
売上高を比べてみても、大修館書店が84.1 百万円(2008年)、岩波書店が87.4 百万円(2008年)で、岩波書店の方が多くなっています。大修館書店は営業所の数を見ても幅広い経営をしていますが、岩波書店は古典的な書籍を中心に堅実な経営を進めていると言えるでしょう。
1913年創業、1949年会社設立という長い歴史を持つ岩波書店の強みは、この堅実な経営にあると言えます。
また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
出版業界では不況が続いています。パッチワーク通信社の倒産のニュースや「美術手帖」の美術出版社が民事再生法の適用を申請、など出版界のニュースが相次いでいます。それに加え、書店も不況となっています。1999年に2万2296店あった書店が、2014年には1万3943店にまで減少しているとの報告もあります。
出版業界には再販売価格維持制度があり、これは、出版社が商品の価格を決め、書店などの小売店は自由に売り値を決めることができないという制度です。そのため、今までは書籍は発売してから、日本国内何処へ行っても同じ値段、書店は本の値段を決められませんでした。しかしながら最近、「時限再販」制度がはじまりました。販売委託期間を過ぎれば売れ残った本を返品できる保証がありましたが、出版不況の象徴的な出来事として、書籍返品率の高さが問題で、2008年と2009年は40%を超えていました。このような高い返品率の解消に向けて、打ち出した対策が「時限再販」です。 「時限再販」は、決められた期間は定価でしか本を売ることができませんが、その期間を過ぎれば、書店が値段を決められるというシステムです。この制度によって出版業界、書店が不況を乗り越えることが期待されています。
「採用情報」を知る。過去の選考をチェックしよう!
ここまで岩波書店についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選
・岩波書店ホームページ,http://www.iwanami.co.jp/index.html,2015年9月4日DL.
・ESと志望動機 : 岩波書店,http://career.keipro.net/japan/200303211128438588,2015年9月5日DL.
・取次倒産で小学館は被害額約6億円――崩壊止まらぬ出版界とカドカワの豪腕ビジネス | ビジネスジャーナル,http://biz-journal.jp/2015/08/post_11002.html,2015年9月5日DL.
・不況にあえぐ出版業界を変えるか 「時限再販」を追う(後) - 新刊JPニュース,http://www.sinkan.jp/news/index_5841.html,2015年9月5日DL.
・出版社一人当売上高ランキング:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】,http://www.1book.co.jp/002929.html,2015年9月9日DL.
・(株)大修館書店 - マイナビ2016,https://job.mynavi.jp/16/pc/search/corp109817/employment.html,2015年9月9日DL.
・株式会社 大修館書店,http://www.taishukan.co.jp/,2015年9月9日DL.
・ESと志望動機 : 岩波書店,http://career.keipro.net/japan/200303211128438588,2015年9月5日DL.
・取次倒産で小学館は被害額約6億円――崩壊止まらぬ出版界とカドカワの豪腕ビジネス | ビジネスジャーナル,http://biz-journal.jp/2015/08/post_11002.html,2015年9月5日DL.
・不況にあえぐ出版業界を変えるか 「時限再販」を追う(後) - 新刊JPニュース,http://www.sinkan.jp/news/index_5841.html,2015年9月5日DL.
・出版社一人当売上高ランキング:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】,http://www.1book.co.jp/002929.html,2015年9月9日DL.
・(株)大修館書店 - マイナビ2016,https://job.mynavi.jp/16/pc/search/corp109817/employment.html,2015年9月9日DL.
・株式会社 大修館書店,http://www.taishukan.co.jp/,2015年9月9日DL.
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